出版案内
福祉事業団

ツシマヤマネコ2頭誕生 京都市動物園、本州初繁殖に挑戦

11日に生まれ、母親メイのお乳を飲むツシマヤマネコの赤ちゃん(左がオス、右がメス)=京都市動物園提供
11日に生まれ、母親メイのお乳を飲むツシマヤマネコの赤ちゃん(左がオス、右がメス)=京都市動物園提供

 京都市動物園(左京区)は15日、同園で飼育中の国天然記念物・ツシマヤマネコの雌「メイ」(3歳)が、11日に子ども2頭を出産したと発表した。産後の経過は母子ともに良好で、子どもが無事に生育すれば本州の施設では初めての繁殖となる。

 生まれたのは体長14・9センチ、体重102・4グラムの雄と、体長15・2センチ、体重100・1グラムの雌。繁殖目的で飼育中の雄「キイチ」(10歳)とメイの間に生まれた。

 同園によると、メイは11日午後5時過ぎから陣痛の様子を示したが、自力での分娩の兆候は認められず、午後7時半ごろに帝王切開で出産。2頭は現在、人工保育器に入れられ、職員がミルクを与えている。担当者によると、免疫機能が安定する1カ月間ほどは体調が急変することもあり予断を許さないというが、母親の乳首を探すように頭を動かしたり、鳴き声を上げたりして元気な様子という。

 ツシマヤマネコは長崎県対馬市内だけに生息する野生の猫。生息数が減少し、環境省のレッドリストで絶滅の恐れが極めて高い「絶滅危惧ⅠA類」に分類されている。

 ツシマヤマネコの保護に取り組む対馬自然保護官事務所(対馬市)によると、先月に名古屋市の東山動植物園や福岡市動物園など3施設で4頭が生まれているが、そのうち3頭は死産や数日後に亡くなっている。同事務所の高辻陽介・自然保護官は「京都市動物園が実施する人工保育はこれまでに例がなく手探り状態になるだろうが、順調に育つことを願いたい」と期待している。

【 2017年05月15日 16時00分 】

ニュース写真

  • 11日に生まれ、母親メイのお乳を飲むツシマヤマネコの赤ちゃん(左がオス、右がメス)=京都市動物園提供
京都新聞デジタル版のご案内

    地域のニュース

      政治・社会

      自民・谷垣氏、政界引退へ 衆院京都5区、けがで入院中

      20170920000240

       昨夏の自転車事故で負傷してリハビリを続けている自民党の谷垣禎一前幹事長(72)=衆院京..... [ 記事へ ]

      スポーツ

      楽4―8オ(20日)
      金子が12勝目

      20170920000245

       オリックスが快勝した。三回に安達の適時打で1点を先制。4―1の七回にロメロの3ラン、八..... [ 記事へ ]

      経済

      電柱わしづかみ、地中にグサリ JR西が新車両開発

      20170920000202

       大型のアーム(腕)で電柱をわしづかみにし、そのまま地中に差し込める専用車両「電柱ハンド..... [ 記事へ ]

      観光・社寺

      平安神宮の龍尾壇など3件 重文修復国庫補助3次決定分を発表

      20170920000079

       京都府教育委員会は19日、重要文化財や国史跡などの保存修復や防災に充てる国庫補助事業の..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      ネット犯罪から子ども守れ 京都府警がPTA指導

      20170920000199

       子どもを狙ったインターネットの犯罪について考える講座が20日、京都市中京区の京都アスニ..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      ノーベル賞予想に宮坂氏を選定
      次世代太陽電池を開発

      20170920000235

       米情報会社クラリベイト・アナリティクスは20日、将来ノーベル賞を受賞する可能性が高い研..... [ 記事へ ]