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ウズベクと京都をつなぐ旗寄贈 シベリア抑留者の会

故永田行夫さんの長男立夫さん(右)から寄贈された「タシケント第四ラーゲル会」の旗=京都府舞鶴市北吸・市役所
故永田行夫さんの長男立夫さん(右)から寄贈された「タシケント第四ラーゲル会」の旗=京都府舞鶴市北吸・市役所

 戦後に旧ソ連によって抑留され、ウズベキスタンのナボイ劇場の建設に携わった日本人が引き揚げ後につくった「タシケント第四ラーゲル会」の旗が29日、京都府舞鶴市に寄贈された。舞鶴引揚記念館(同市平)に収蔵される。

 同国タシケントの第4収容所の隊長を務め、2010年に亡くなった永田行夫さんが旗を持っていた。永田さんは同収容所の日本人抑留者457人全員の名前や住所を暗記し、舞鶴に引き揚げた際、書き起こして名簿を作成。この名簿を基に会を結成し、会長として1949年から2009年の解散まで活動した。

 旗は縦90センチ、横43・5センチの布製。えんじ色に白色で「タシケント第四ラーゲル会」と書かれている。約30年前に作られ、市が東京五輪に向け、ホストタウンとなるウズベキスタンに関連する歴史を調べる中で、永田さんの長男立夫さん(61)=横浜市=から旗の存在を伝えられ、寄贈を打診していた。

 この日、立夫さんが市役所で山口寬士副市長に旗を手渡した。立夫さんは「語り継ぐ人も少なくなった。旗が当時必死に日本に帰ろうとした人たちの知恵や苦労を伝えてくれたらありがたい」と話した。

【 2017年05月30日 11時50分 】

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