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「インスタ感覚」短歌が若者に人気 歌会・投稿、広がる交流

上終歌会で合評する学生たち。手前は今回初めて作った会誌(京都市左京区・京都造形芸術大)
上終歌会で合評する学生たち。手前は今回初めて作った会誌(京都市左京区・京都造形芸術大)

 若者の間で短歌が人気を呼んでいる。京都の大学で新たに短歌会が結成されたほか、学生たちが短歌の出来栄えを競う大会が開催され、投稿短歌も盛んだ。読書離れが指摘されている中でベストセラーの歌集まで登場した。なぜ今、短歌なのだろうか。

 京都造形芸術大(京都市左京区)の卒業生と在学生が昨年8月、「上終(かみはて)歌会」を結成した。きっかけは選択授業で短歌を学んだこと。歌人で同大学非常勤講師の永田淳さんも含む10人でスタートし、ツイッターなどで参加を呼び掛けて1年後には28人に増えた。

 全員が初心者で、月に1度開く歌会で作品を合評する。今年8月にメンバーの作品を紹介する初の会誌を作った。

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 青春の日々を切り取った作品が並ぶ。OGで代表の山内優花さん(24)は「一瞬の感情や景色を31文字にぎゅっと閉じ込め、それがいつまでも光るのが魅力。(写真共有アプリの)インスタグラム感覚で詠む学生も多く、京都や兵庫の大学短歌会との交流も始まった」と話す。

 近年、歌壇の登竜門にあたる角川短歌賞や短歌研究新人賞などは、現役学生や大学短歌会の所属者の受賞が相次いでいる。これらを受けて、2015年から始まったのが歌の優劣を競う「大学短歌バトル」。歌合(うたあわせ)というルールに基づき、全国の学生が自作の歌の出来栄えを競うもので、15~16年は各13大学、17年は20大学が出場した。17年は動画配信サービス「ニコニコ生放送」で公式中継され、約2万2千人が視聴した。

 歌集も注目されている。セーラー服歌人として知られる「鳥居さん」の第1歌集「キリンの子」もその一つ。小学生の時に母が自殺し、施設や親戚宅を転々とした鳥居さんが、日々の生きづらさを詠んだ同作は、今年の現代歌人協会賞を受賞。2万2500部のベストセラーとなった。

 雑誌「ダ・ヴィンチ」で歌人の穂村弘さんが選者を務める投稿コーナー「短歌ください」は9年間続く人気企画で、本にもなった。同編集部によると、今年8月は約千通の投稿があり、投稿者の年齢層は20代が最多の40%を占め、30代が22%、10代が20%と続いた。

 この数年、10~20代の投稿が増えたといい、「早く泣けたり、笑えたり、感動できたりするものが求められている。短歌の31文字という極めて短いフォーマットが注目されているのではないか」としている。

【 2017年09月25日 17時00分 】

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