出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

「偏見とは」車いす部員の体験、演劇に 京都・朱雀高

青春讃夏の一場面を練習する演劇部員たち(京都市中京区・朱雀高)
青春讃夏の一場面を練習する演劇部員たち(京都市中京区・朱雀高)

 京都市中京区の朱雀高演劇部が、近畿大会で最優秀賞を受賞し、8月に長野県で開かれる全国大会に出場する。車いすに乗る筋ジストロフィーの2年男子部員の体験を基にしたストーリーで、「偏見とは」「本当の幸せとは何か」と投げかける。今月は市内で2回公演する。

 タイトルは「青春讃夏-僕らの時間」。中学の演劇部が舞台で、人数が少なくて困っている部に「新入部員が来る」と知らせが入る。部員たちは期待を膨らませるが、新入部員は障害がある生徒がいる「育成学級」の生徒と聞いて戸惑い、ぶつかりながら演劇を作り上げるストーリー。

 主役を演じるのは前田涉吾さん(17)。昨年5月に脚本の案を出し合う際、自身が病気や車いすを理由に小、中学校で嫌な思いをした体験を書き出したノートを部員に見せた。

 前田さんは「過去のことを思い出すから病気について知られたくない」と、それまでは病気について伝えていなかった。しかし温かい雰囲気の演劇部を信頼して打ち明け、「同じ障害の人を元気づけたい」と劇にすることになった。部員たちは偏見や障害者への差別について考えを出し合い、脚本にまとめた。

 劇では、車いすでも動きやすくするため、舞台セットはシンプルにした。振り付けは、演じる場面を実際に試し、「慣れていない人の車いすの押し方」や「急いで走ってぶつかりそうになる」などをリアルに表現するよう努めた。

 全国大会に向けて前田さんは「本当の幸せは、障害の有無は関係ないと伝えたい」と話し、部員たちは「楽しんだもの勝ち。一番いい劇をしたい」と笑い合う。

 12日は京都芸術劇場春秋座(左京区)で開かれる「演じる高校生」で公演する(入場料一般1500円)。18日は府立文化芸術会館(上京区)の「Kyoto演劇フェスティバル」で公演する(入場料が必要)。

【 2018年02月07日 18時00分 】

ニュース写真

  • 青春讃夏の一場面を練習する演劇部員たち(京都市中京区・朱雀高)
京都新聞デジタル版のご案内

    地域のニュース

      政治・社会

      工藤会トップに実刑、福岡地裁
      上納金、個人所得と認定

      20180718000092

       特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)の上納金を巡り、約3億2千万円を脱税したとして所得..... [ 記事へ ]

      スポーツ

      D7―2ヤ(18日)
      DeNA、4連敗で止める

      20180718000167

       DeNAが連敗を4で止めた。一回にソトの二塁打で先制し、六回はソトと筒香の2者連続ソロ..... [ 記事へ ]

      経済

      EU、グーグル制裁5700億円
      スマホに自社アプリ強制

      20180718000120

       【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会は18日、米IT大手グーグルが基本ソフト..... [ 記事へ ]

      観光・社寺

      炎天下、山鉾町に再び鉾 祇園祭・後祭山鉾建て

      20180718000170

       祇園祭の後祭(あとまつり)巡行(24日)に向けて、京都市中心部で18日、山鉾建てが始ま..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      京都薬科大など3薬科大が連携 薬剤師養成へ協定

      20180717000184

       京都薬科大(京都市山科区)と、星薬科大(東京都品川区)、明治薬科大(同清瀬市)は17日..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      ライチョウひな3羽目死ぬ、栃木
      那須の動物園、残り1羽に

      20180718000071

       栃木県那須町の動物園「那須どうぶつ王国」は18日、人工繁殖に取り組む国の特別天然記念物..... [ 記事へ ]