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ふるさと検定、曲がり角? 京都・亀岡、受験者低迷

「かめおか・ふるさと検定」のチラシ。2008年の初回と比べて受験者が2割程度まで減少している+(京都府亀岡市余部町・亀岡商工会議所)
「かめおか・ふるさと検定」のチラシ。2008年の初回と比べて受験者が2割程度まで減少している+(京都府亀岡市余部町・亀岡商工会議所)

 ご当地検定のブームに乗って、京都府亀岡市で始まった「かめおか・ふるさと検定」が10周年を迎え、曲がり角を迎えている。地域の歴史や文化、産業などの幅広い知識を問う内容だが、受験離れに歯止めがかからない。18日に行う試験の応募者は27人(9日時点)にすぎず、最多だった2008年(第1回)の156人と比べて2割弱の状況だ。主催者は「地元の学校や企業へのPRを強化したい」と言い、どこまでも地元愛に頼りたい考えだ。

 ふるさと検定は亀岡への理解を深めるのを狙いに、亀岡商工会議所や市、市観光協会などでつくる「かめおか・ふるさと検定委員会」が、2008年から毎年行っている。誰でも受験できる「初級」をはじめ、「初級」合格者を対象とする「中級」を2010年から、「中級」合格者が受験できる「上級」を11年からそれぞれ実施している。

 問題は市文化資料館の学芸員が作成。初級と中級は90分100問の四択式で、7割以上正解すると、合格となる。上級は選択式に加えて論述や記述問題も出題されている。

 昨年の出題を見ると、「毎年1月3日に3千枚の福札がまかれる福給会が行われる寺の名前」(初級、※(1))や、「亀岡出身の農林技師でコシヒカリの原種『農林1号』を開発した人物」(中級、※(2))を問う問題のほか、「丹波亀山藩の成立とその支配について300字以内で書きなさい」(上級)など、地元にまつわる奥深い問題が出ている。

 ご当地検定のブームを受けて、08年以降も、さらに受験者が増えるかと期待されたが、受験者は減少傾向にあり、16年は36人にまで落ち込んだ。同委員会によると、受験者は市内在住者がほとんどで、60~70代が約7割を占めるという。

 今年は検定開始から10周年の節目に当たるため、3月には歴代の合格者を対象にした式典を余部町のガレリアかめおかで催すなど、ファンのつなぎ留めや知名度向上を図っている。

 ご当地検定を巡っては、「京都・観光文化検定試験(京都検定)」が近年7千人以上の受験を集めるなど人気を博しており、主催する京都商工会議所(京都市中京区)の担当者は「地元の観光業者や、教育委員会と連携して中高生にも受験を呼び掛けている」と説明する。

 かめおか・ふるさと検定の上級に4年前に合格した小林晴夫さん(72)=亀岡市千代川町=は「亀岡に関する全般的な出題で、勉強してきたことが試されている感じだった。検定を通して、知識の確認や、まちの良さも再認識できた」と評価は高い。

 同検定委員長を務める川勝啓史・亀岡商工会議所会頭は「市の交流人口を増やすためにも、古里のことを知っていなければ、まちを案内できない。地元を知る機会として多くの人たちに受験してもらいたい」と話す。

 受験者回復の鍵は、市民の地元愛の強さに掛かっていそうだ。今年の応募は13日に締め切った。

【 2018年02月14日 11時50分 】

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  • 「かめおか・ふるさと検定」のチラシ。2008年の初回と比べて受験者が2割程度まで減少している+(京都府亀岡市余部町・亀岡商工会議所)
  • かめおか・ふるさと検定の受験者数
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