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琵琶湖西岸断層帯 南部で地震なら 最大隆起6メートル 疏水断絶

 琵琶湖西岸断層帯の南部で地震が起こると、断層西側が最大約6メートル隆起して琵琶湖疏水が断たれる恐れがあるとの解析を、川崎一朗京都大名誉教授らの研究グループがまとめ、22日に宇治市で開かれた京大防災研究所の研究発表講演会で発表した。消火用水や生活水が長期にわたって供給できなくなる恐れがあり、「多様な水源を確保する必要がある」と指摘している。

■京大グループ報告 「多様な水源確保を」

 グループは、地震活動による断層周辺の隆起や沈下を力学的に解析、大津市から京都市に向けて隆起が楕円(だえん)状に広がり、最大6メートルになった。琵琶湖疏水の取水口の平均水位より、琵琶湖疏水の流路が高くなり、疏水そのものは無事だったとしても、物理的に水が流れなくなるという。

 川崎教授は「地震対策は揺れが中心で、隆起や沈下は盲点。疏水はトンネル状で復旧工事にも相当の時間を要する」といい、断層帯南部の詳細なトレンチ調査と、他の水源確保など対策強化を求めた。

 京都市上下水道局は「断層のずれは震災対策の要素に入っていない。隆起により水が流れにくくなる可能性があり、情報収集に努めたい」としている。

 琵琶湖西岸断層帯 高島市の旧マキノ町から大津市に至る断層帯。国の地震調査研究推進本部によると、北部(高島市)は長さ23キロでマグニチュード(M)7・1、南部(旧高島町-大津市)は38キロでM7・5を想定、同時に動く可能性もある。今後30年の地震発生確率は北部が1~3%、南部がほぼ0%。南部は1185年の地震で活動した可能性があり、断層西側が6~8メートル隆起したとみられる。

【 2012年02月22日 22時16分 】

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