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高浜原発5キロ圏外にヨウ素剤配布 京都府、舞鶴の4地区に

安定ヨウ素剤の事前配布を受ける住民たち=26日午後7時40分、舞鶴市成生、成生漁村センター
安定ヨウ素剤の事前配布を受ける住民たち=26日午後7時40分、舞鶴市成生、成生漁村センター

 京都府と舞鶴市は26日、関西電力高浜原発(福井県高浜町)の5キロ圏に近い同市の大浦半島北部4地区の住民に安定ヨウ素剤の事前配布を始めた。府内の原発5キロ圏外での事前配布は初めて。ヨウ素剤を受け取った住民からは、原発事故への不安や、再稼働に反対する声が相次いだ。

 成生(なりう)、大山、野原、田井の各地区。避難道が原発から5~6キロの場所を通過するため、市は5キロ圏の予防的防護措置準備区域(PAZ)と同様、原発重大事故時に即時避難する地区に指定。対象は計196世帯546人(1日現在)。うち10人の3歳未満の乳幼児は錠剤服用が認められていないため、事故後に液剤を調製して配布する。

 この日は午後7時から成生地区の施設で地区住民に府中丹東保健所の医師がヨウ素剤の効用や服用方法などを説明。保健師と薬剤師が住民一人一人と面談し、持病などを確認した上で、21世帯50人に専用ケースの錠剤を渡した。

 中川典幸さん(60)は「原発が安全なら配る必要がない。事故が起きれば地区の存亡にかかわる。ヨウ素剤を受け取ったからといって再稼働は容認できない」と話し、漁業の男性(58)は「事故が起きれば漁業にとって死活問題。仕事が奪われてしまう」、地区の女性(65)は「再稼働しないほうが安心して暮らせる」とそれぞれに再稼働に反対した。小学生と高校生の家族がいる川中慶行さん(37)は「再稼働が近いのかなと感じた」とし、実効性のある避難計画を行政に求めた。

 9月6日まで各地区で事前配布を行う。大浦半島北部は一昨年の台風18号で避難道となる府道の一部が土砂崩れで通行止めになっており、福島原発事故のような複合災害への対応が大きな課題となっている。

 PAZ圏内の松尾、杉山の両地区では住民登録している32世帯64人を対象に昨年12月から事前配布、うち59人が受け取っている。

【 2015年08月27日 08時40分 】

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