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痴漢被害、スマホでSOS 学生が性犯罪防止アプリ

府の防犯メールの文字情報を地図に置き換えて表示するアプリ画面
府の防犯メールの文字情報を地図に置き換えて表示するアプリ画面

 京都コンピュータ学院(京都市南区)の学生が、性犯罪防止を目的にしたスマートフォン用アプリの開発に取り組んでいる。痴漢被害を周囲の人にリアルタイムで知らせる機能や、不審者に遭遇した際の適切な回避策を学べるゲームなど若者の視点をいかした3種のアプリで、将来的に実用化を目指し、京都府警と共同で研究を続けている。

 京都府内では、窃盗などの刑法犯認知件数が年々減少する一方、強姦(ごうかん)や強制わいせつなど性犯罪の認知件数は毎年300件前後で推移し、痴漢や盗撮被害も後を絶たない。大学生以下が被害者の約半数を占める中、府警は若者の発想を防止策に取り入れようと、昨年5月から同学院の学生らと、研究開発チームを立ち上げた。

 痴漢被害を知らせるアプリは、電車やバスなどで痴漢に遭った際、ボタンを押せば、近くにいる人のスマホ画面に「痴漢されています」と通知し、助けを求める。通知を受ける側もアプリを取り入れていることが前提の仕組みだが、「声に出せないメッセージを届けられる」としている。

 他に開発しているのは、府が発信する防犯メールに記載された事件概要などの文字情報を地図上に示すアプリ。事件発生場所を分かりやすく表示して警戒を呼び掛ける。また、夜道で妖怪が登場するゲーム形式のアプリでは、「防犯ブザーを鳴らす」などの回避策を選択しながら、実際に不審者に遭遇した際の適切な判断や対応を学べるという。

 学生らは今後、実用化に向けて安全性や機能面の改良を進める。チームリーダーの足立嵩さん(22)=滋賀県高島市=は「操作性など使いやすいアプリを意識している。実用化され、性犯罪の抑止に役立てばうれしい」と話す。

【 2016年01月16日 16時00分 】

ニュース写真

  • 府の防犯メールの文字情報を地図に置き換えて表示するアプリ画面
  • 開発に取り組む性犯罪対策のアプリ機能を、京都府警の警察官(左)に説明する京都コンピュータ学院学生たち=京都市上京区・府警本部
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