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グランドキャニオン? 京都・木津川で河川敷崩落進む

崩落が進む木津川の河川敷。農地があり、農作業が危険と隣り合わせになっている(木津川市山城町椿井)
崩落が進む木津川の河川敷。農地があり、農作業が危険と隣り合わせになっている(木津川市山城町椿井)

 京都府木津川市山城町椿井の木津川で、侵食に伴い、民有地の農地を含む河川敷の崩落が進んでいる。砂層が露出し、米国グランドキャニオンの様相だ。崩落が堤防に迫りつつあり、周辺住民からは「鬼怒川(茨城県常総市)のように決壊しないか」と不安の声が上がっている。一方、国土交通省は「差し迫った危険はない」としている。

 現場は、開橋(同市山城町平尾-精華町祝園)の上流約600メートルの地点。木津川管内河川レンジャーとして活動する福井波恵さん(65)らによると、右岸が曲がって500~600メートルにわたって崩落し、農地から水面まで約6メートルの絶壁となった。

 農家や地元市議らによると、約5年前から農地が流失し始めた。中には固定資産税のかかる畑の大半を失った地主もいる。2012年夏の大雨では、知らないうちに野小屋や農道が流失したという。

 住民らは、上流の砂が堆積して砂州を形成し、流路が変化して河岸を削りとった、とみている。

 崩落は現在も進んでおり、堤防の川側ののり面下部から最も接近している所で二十数メートルになっている。国交省淀川河川事務所は同レンジャーなどの要請を受け、崩落への注意を促す看板を設置するとともに、パトロールを続けている。

 福井さんは「自然の変化には逆らえないが、まずは砂州を取り除くか水路を作り、水の流れを変えて心配を取り除いてほしい」と訴えている。

 淀川河川事務所は「生態系を守る観点から川は変化する方が望ましい」とした上で「治水上、崩落が堤防ののり面下部まで20メートルに近づくと、護岸などの対策をする。現在はまだ余裕がある。注意深く監視を続けたい」としている。

【 2016年01月19日 10時40分 】

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