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琵琶湖の漁師後継者育成へ 研修拠点、希望者に門戸

早朝、えりから魚を水揚げする漁師。湖魚の消費が低迷するなか、漁師の高齢化が進む(野洲市沖・琵琶湖)
早朝、えりから魚を水揚げする漁師。湖魚の消費が低迷するなか、漁師の高齢化が進む(野洲市沖・琵琶湖)

 琵琶湖で漁業者が減少し続けている現状を受け、滋賀県が2016年度から後継者の育成支援に乗り出す。これまでは就業希望の問い合わせがあっても窓口や研修の受け入れ先が整っておらず、希望者が就業するまでのハードルが高かった。県は「しがの漁業技術研修センター」(仮称)を立ち上げ、各漁協などと連携して研修制度をつくり、熱意のある希望者に門戸を開く。

 県内の漁業者数は1968年に約3千人だったが、減少傾向に歯止めがきかず2013年度は約690人まで減った。20~30代はごくわずかで、高齢化も進んでいる。

 新たな担い手の確保が急がれる一方、各漁協では保険料の負担や指導役の人選などが課題となり、研修の実施は難しかった。県内には相談窓口もなく、就業するのは、親族が漁を営んでいるなど漁業が身近にある人にほぼ限られていた。

 研修制度の特徴は、「お試しコース」と位置づける短期制度だ。参加者は刺し網やえり、沖引き網、真珠養殖など希望する漁法を選び、5~10日間、現場で体験する。年間で26人前後の受け入れを見込んでいる。

 受講後にさらに熱意が高まった希望者は「見習いコース」へ。指導役の漁業者について約半年間、技術の習得に励み、賃金も受け取れる。

 16年度予算案に、事業費として約690万円を計上した。研修を受け入れる漁協や漁業者を募るなど同センターの開設準備を整え、17年度から研修の本格実施を目指す。

 こうした施策の充実で、県は20年度までに計10人の新規就業者の確保を目標にする。県水産課は「漁業は憧れだけではできない面もあり、短期の研修を通じて現場を肌で感じてもらえれば。琵琶湖で漁業をすることに魅力を感じる人が出ることを期待したい」としている。

【 2016年02月14日 09時55分 】

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