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地元商店が移住を後押し 京都・京北、空き家とマッチング

空き家になっている古民家で納豆餅づくりを体験する親子連れたち(京都市右京区京北下黒田町)
空き家になっている古民家で納豆餅づくりを体験する親子連れたち(京都市右京区京北下黒田町)

 京都市右京区京北の黒田地域にある地元密着型商店「おーらい黒田屋」が、空き家と移住希望者をマッチングする事業を本年度から始めた。住民との信頼関係を基に空き家活用を任せてもらい、入居者の面談や集落に溶け込むサポートまで行う。民間主導で空き家を解消するモデルとして期待されている。

 黒田は上桂川最上流域の自然豊かな地域だが、住民が都市部に流出し、民家160軒のうち約4分の1が空き家状態にある。仏壇があるため家を貸しづらかったり、地域の事情を知らない不動産業者に任せるのに抵抗を感じる家主が多いという。

 黒田屋は地域住民が運営する有限会社で、地域事情や住民を熟知していることから、移住者との橋渡し役を買って出た。昨年は全戸にアンケートして空き家の状況や家主の意志を把握し、賃貸や売却物件の情報をホームページなどで発信しはじめた。

 移住希望者に対しては面談の場を設け、生活の不安を解消したり、集落のルールを教えたりすることで、地域に入れるよう全面的に支援している。就農者の若者が移住の決断までこぎ着けたケースもある。

 14日には古民家で、都市住民対象の田舎暮らし体験会も開いた。住民を含め約50人が参加し、納豆餅や味噌作りを通じて顔の見える関係を築いた。京都市北区から子連れで参加した女性(36)は「移住の決断をするのに、冬の暮らしや大変な面も見たいと思って来た。こんな環境で子育てできたら幸せ」と手応えを話していた。

 今後は空き家提供者が増えるよう、成功例を示すなどして住民に働きかける。黒田屋の大和田信也さん(73)は「空き家を掘り起こし、1人でも多く受け入れたい」と意気込む。相談窓口は黒田屋TEL075(856)0968。

【 2016年02月16日 17時10分 】

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