出版案内
福祉事業団

短期避難の「保養」難しく 震災5年、京都で移住者ら現状語る

原発事故による避難・移住者の現状や福島県内での住民意識などを解説する早尾さん(京都市伏見区・向島ニュータウン)
原発事故による避難・移住者の現状や福島県内での住民意識などを解説する早尾さん(京都市伏見区・向島ニュータウン)

 東日本大震災や福島第1原発事故の避難・移住者が語る「お話会」が5日、京都市伏見区の向島ニュータウンで開かれた。公的な住宅支援の打ち切りや、短期の避難を受け入れる「保養」活動の難しさなど、震災から5年を迎える現状の課題を訴えた。

 お話会は、向島の避難者グループ「笑顔つながろう会」が企画し、約30人が訪れた。

 避難者の保養促進や相談会の開催に取り組む「311受入全国協議会」共同代表の早尾貴紀さん(42)は、仙台市で被災し、山梨県甲府市に移住した経緯などを振り返った。保養活動は全国的に資金難とボランティアスタッフの減少が課題とし、「公的な住宅支援の打ち切りで避難元に戻らざるを得ない人が増える可能性がある。その人たちが保養を望んだときに、受け入れの態勢が不十分になる」と指摘した。

 放射能による各地の土壌汚染についても触れ、「全国で市民らが測定した数値を換算すると、放射線管理区域の基準に相当するような汚染が岩手県南部から東京都まで、まばらに広がっている。汚染の地図は福島県の形にとどまらない。私たちは現実を直視すべきだ」と語った。

 また、福島市から京都市内の公営住宅に避難した斎藤夕香さん(43)は「住宅の無償提供期間が終わった後の見通しが立たない。福島の夫からは『どうすんだ』と迫られる。放射能の問題は一人一人が自分のこととして考えてもらいたい」と話した。

【 2016年03月06日 08時48分 】

ニュース写真

  • 原発事故による避難・移住者の現状や福島県内での住民意識などを解説する早尾さん(京都市伏見区・向島ニュータウン)
京都新聞デジタル版のご案内

    地域の政治・社会ニュース

    全国の政治・社会ニュース

      スポーツ

      空手荒賀、シンクロ乾ら表彰 2団体と10人に関西スポーツ賞

      20170117000161

       関西運動記者クラブ選定の第60回関西スポーツ賞の表彰式がこのほど、大阪市内のホテルで行..... [ 記事へ ]

      経済

      GM、米で1130億円追加投資
      雇用拡大へ、トランプ氏批判

      20170118000006

       【ニューヨーク共同】米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は17日、米国で10億ドル..... [ 記事へ ]

      観光・社寺

      スマホで「ユーフォニアム2」 京阪電鉄、宇治線でラリー開催

      20170117000135

       京阪電気鉄道は、京都府宇治市が舞台の人気アニメ「響け!ユーフォニアム2」をテーマにした..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      通学域や統合、総意得た順に対応 大津市教委が学区説明会

      20170117000120

       将来の児童生徒数の減少が想定される中、大津市教育委員会は17日から、「小規模校」とされ..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      インフルで患者3人死亡、松山
      31人にも感染

      20170117000121

       松山市の野本記念病院は17日、入院患者と職員の計34人がインフルエンザに集団感染し、う..... [ 記事へ ]

      国際

      米報道に「売春婦より低劣」
      プーチン大統領、情報収集を否定

      20170118000004

       【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は17日の記者会見で、トランプ次期米大統領がモス..... [ 記事へ ]