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福島事故避難者「天に昇る思い」 高浜原発運転差し止め

高浜原発3、4号機をめぐる経過
高浜原発3、4号機をめぐる経過

 「40年間、原発の裁判を続けてきたが負けっ放しだった。初めて勝てて、天に昇る思い」。大津地裁は9日、高浜原発の運転を差し止める決定を出した。申し立て人の一人、青田勝彦さん(74)=大津市=は決定の一報に、妻の惠子さん(66)と喜びをあらわにした。青田さんは東京電力福島第1原発事故で福島県南相馬市から自主避難を続けている。「今日は妻の誕生日。幸運の女神なのかも知れない」と満面の笑みを浮かべた。

 元関西大教授の野口宏さん(75)=大津市=は「再稼働が危険だということを理解してもらえ、よかった」とほっとした表情を浮かべた。

 専門は情報学。研究で原発に関わることはなかったが、福島の事故で原発の危険性を痛感し「事故は繰り返してはならない」との思いを強めた。11年末に県内にできた脱原発団体をつなぐ組織を有志で立ち上げ、冊子の発行などに取り組んできた。「原発の隣県なのに原子力の専門家がいない。琵琶湖を守るには、滋賀の住民が学び、動かないといけない。今年は脱原発の節目になる」と語った。

 住職で元高校教員の對月慈照(たいげつじしょう)さん(62)=長浜市=は40年前に美浜原発(福井県美浜町)の見学会に参加。現地住民に「原発設置に必要な大量の水と強い地盤は都会にもある。立地地元がないがしろにされている気がする」と指摘され原発に疑問を抱いた。授業でも原発を取り上げ、4年前に教員を退職後は再稼働反対の意志を自らの行動で示そうと原告団に加わったという。「再稼働はおかしいという世論も後押ししたのだと思う」と笑顔を見せた。

【 2016年03月10日 08時41分 】

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