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筋ジス男性、京都市を提訴 「障害者の自立問う」

訴状の提出に向かうライスーチョウさん(中央)ら=京都市中京区・京都地裁前)
訴状の提出に向かうライスーチョウさん(中央)ら=京都市中京区・京都地裁前)

 筋肉が萎縮し、筋力が低下する筋ジストロフィーのため電動車いすで生活する米国人男性が16日、電動車いすのリフト機能などの費用を支給しなかった京都市の決定取り消しなどを求めて、京都地裁に提訴した。

 提訴したのは京都精華大4年ライス―チョウ・ジョナ・シェンさん(22)=京都市上京区=。原告の代理人弁護士によると、電動車いす費の支給で、障害の個別性に応じた追加機能も公費負担するよう求めた訴訟は全国初とみられる。「障害者の自立と社会参加を問う裁判だ」としている。

 訴状によると、ライス―チョウさんは症状の進行による体の変形で、使っていた電動車いすが合わなくなったため、2014年11月、座った姿勢のまま高さを調整する「リフト機能」やネックサポート機能を新たに含んだ電動車いすの作成費を京都市に申請。市は15年3月に電動車いす費は認めたが、追加機能の費用約15万円は不支給とした。

 ライス―チョウさんは車いすに座った状態で高さ105センチ。高さの調整機能は、現金自動預払機の操作や、人混みでの視界確保による危険軽減など社会生活に不可欠と主張。大学でマンガを学びプロを目指しており、さまざまな視点が画力を磨くにも必要という。「30センチ上昇できるリフト機能があれば世界が変わる。行政の必要以上に厳しい審査基準で、自分の可能性や、やりたいことを諦めざるを得ない障害者は多いはず」と訴えている。

 厚生労働省は車いすなどの追加機能(特例補装具)について、障害者総合支援法に基づき、「身体状況に加え、職業や教育、生活環境も考慮する」と通知している。

 市障害保健福祉推進室は「訴状が届いておらず、詳細は分からないが、市としては適正に支給事務を行っていると考えている」としている。

【 2016年03月16日 22時20分 】

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