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京都府知事、容認せぬ姿勢 高浜原発1・2号機

高浜原発1、2号機の安全性について議論した地域協議会(京都市上京区・府庁)
高浜原発1、2号機の安全性について議論した地域協議会(京都市上京区・府庁)

 関西電力高浜原発(福井県)の安全性について議論する京都府と周辺市町、国、関電との地域協議会が23日、京都市上京区の府庁であった。原子力規制委員会が運転開始から40年以上が経過した同原発1、2号機の運転延長を認めたことに対し、首長から不安が続出した。山田啓二知事は「古い原発は慎重の上に慎重を期すべき」と再稼働を容認しない考えをあらためて示した。

 福島第1原発事故後、原発の運転期間は原則40年と定められたが、規制委は6月、1、2号機について運転開始60年までの延長を許可した。周辺住民から不安の声が上がっている。

 協議会で、関電の豊松秀己副社長は「長期間の運転が可能となるよう十分余裕を持たせて設計してある」と安全性を強調。原子力規制庁も「責任を持って認可した」と説明した。

 しかし、金属やコンクリートの劣化調査では、規制庁が、実測ではなく、データによる理論値で適合と判断した箇所があったことに質問が集中。山田知事は「疲労がたまる接続部などを実証して検査しないと、安全性は分からない。理論値と違う事態が起これば国は責任をとるのか」、多々見良三舞鶴市長は「国民の信頼感を失った中で、40年以降も使うことに信頼は得られない。実測値と理論値に隔たりはないのか」と問いただした。

 これに対し規制庁は「最新の知見では(理論値との)ばらつきは小さい」「責任を持って確認した」と繰り返した。

 終了後、豊松副社長は「化石燃料に依存するリスクやCO2(二酸化炭素)、経済性の問題がある。40年以上の原発も必要になる」と述べたが、山田知事は「今夏も暑かったが、無事に乗り切っている。40年経過したものをまた動かす必然性はあるのか。不安は解消されていない」と疑問を呈した。

【 2016年08月23日 22時00分 】

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