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映画「太陽の蓋」で原発事故考える 京都、座談会に菅元首相

福島第1原発事故への対応や現状について意見交換した座談会(京都市左京区・京都精華大)
福島第1原発事故への対応や現状について意見交換した座談会(京都市左京区・京都精華大)

 福島第1原発事故への官邸や東電の対応を描いた映画「太陽の蓋(ふた)」の上映会と、映画に実名役が登場する菅直人元首相らによる座談会が4日、京都市左京区の京都精華大で開かれた。菅氏らが原発の廃炉問題や、福島県外への避難者が4万人近くいる現状も踏まえ、「原発事故は過去の話ではない」と警鐘を鳴らした。

 映画は、東日本大震災が発生した2011年3月11日からの5日間を描き、官邸や東電の対応が混迷し、原発事故が深刻化してゆく様子を当事者に聞いて再現している。

 上映後の座談会で菅氏は「日本の原発は技術水準が高く、事故を起こさないと思っていた」と、自省も込めて原発の「安全神話」に言及。映画でも描かれた事故対応の混乱について、政府や東電に重大事故時の対策や備えがない上、東電側の情報隠しを含め、事故のリアルタイム情報が不足した点を要因に挙げた。

 また、東電が2日に公表した福島第1原発内の調査で、いまだに数十秒の被ばくで人が死亡するレベルの空間放射線量を記録していることから、「まだ事故は終わっていない」と強調した。

 当時官房副長官だった福山哲郎参院議員(京都選挙区)も参加。「暴れ出すとなすすべがない」と原発再稼働に反対の立場を示す一方、「国内の約50基全てを止めても、廃炉の作業に専門的な人材が要る。原発関係者を悪の『原発ムラ』と決めつける二項対立の議論では解決につながらない」と、再生可能エネルギー推進を組み合わせた漸進的な対応が必要とした。

 京都精華大の教授らでつくる実行委が、風化しがちな原発事故問題を考えるきっかけ作りとして催し、学生や市民約300人が参加した。

【 2017年02月04日 21時40分 】

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