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熊本復興願い、苦悩ともに 大津の歌手、支援ライブ

今月11日に熊本県西原村の福祉施設で歌を披露した関島さん(関島さんのフェイスブックより)
今月11日に熊本県西原村の福祉施設で歌を披露した関島さん(関島さんのフェイスブックより)

 最大震度7の揺れが2度襲った熊本地震から1年。大津市在住で熊本県出身のシンガー・ソングライター関島秀樹さん(62)が、古里の被災者を歌で勇気づけている。「住宅再建などの問題はあるが、熊本人らしくみんな前向き。町ににぎやかさを取り戻せるまでもう一息」と話す。

 関島さんは、実家のある熊本県北部の荒尾市で地震に遭った。周辺に被害はなかったが、熊本市内で被害が出ていると聞き、物資を避難所に届けた。民家が倒れ、石垣が崩れた熊本城を目の当たりにし、現実とは思えなかった。「東日本大震災の支援経験から防災の大切さを語ってきたのに、混乱の状況を見ると、思いが伝わらなかったのかと自分を責めたりした」

 地震直後から、全国各地でチャリティーライブを開催。昨夏からは県内約20カ所の避難所などを訪れた。「小学校の体育館では、まだ音楽を楽しむ余裕がない人もいる」と配慮を心掛けながら、童謡やフォークソングなど、みんなが歌える曲を披露し続けた。

 今月11日、震源地に近い西原村の仮設住宅を訪問した。町内では倒壊家屋の跡の多くが更地となった。「活断層がいつ動くかわからないのに更地の上に家を再建していいのか、みんな悩んでいる」。住民の話に耳を傾けると、仮設暮らしが5~6年になることを覚悟していることが分かる。だが、今月には仮設の一角に食料品店ができるなど着実に復興が前に進んでいる。

 現在、日常の生活に困ることはないという。ただ農村部では畑に亀裂が入り、山が崩れて放牧できないといった将来の不安が残る。熊本市内ではマンションの建て替えが問題となっている。ボランティアも減り、「熊本地震が忘れられるのではないか」と口にする人も多い。

 「建物が直ったからと言って元気になるわけではない。人のつながりが気持ちを後押ししてくれることが震災を通じて分かった。次のステップに進むためにも、多くの人に阿蘇の風景を味わいに来てほしい」と願う。

 関島さんは今後も大津と熊本を行き来して、音楽で復興支援に取り組む予定。フェイスブックで被災地の現状を写真などで発信していくという。

【 2017年04月15日 15時10分 】

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