出版案内
福祉事業団

無痛分娩で脳障害3件目発覚 京都の産婦人科、3歳で死亡

ふるき産婦人科に損害賠償を求める訴状を手に「本当に悔しい。娘を返してほしい」と語る父(京都府内)
ふるき産婦人科に損害賠償を求める訴状を手に「本当に悔しい。娘を返してほしい」と語る父(京都府内)

 出産時の痛みを麻酔で和らげる無痛分娩(ぶんべん)を行う京都府京田辺市の産婦人科医院「ふるき産婦人科」で医療過誤が相次いで発覚した問題で、2011年に無痛分娩で出産した京都府の別の夫婦の長女も脳に重度障害を負っていたことが13日、分かった。両親によると、子どもは意思疎通ができない寝たきりとなり、介護の末に3歳で亡くなったという。

 夫婦は13年、同医院に対し、医療ミスが原因だとして介護費や慰謝料など計約1億円を求めて提訴。京都地裁で係争している。

 訴状などによると、母子ともに妊娠中から同医院で検診を受け、異常はなかったという。11年4月、同医院は分娩監視装置を装着せず、無痛分娩のための硬膜外麻酔を実施し、さらに陣痛促進剤を注入した。吸引分娩と腹部を強く押した後に、帝王切開で出産したが、子どもは仮死状態で出生した。同医院は約4時間後に宇治市の総合病院に転院させた。

 夫婦側は「産婦人科診療ガイドラインに定められた監視装置を装着せずに陣痛促進剤を使用し、硬膜外麻酔を実施した」と指摘。そのうえで、「促進剤を過剰投与し、高濃度の麻酔を使用し、決められた妊婦の血圧測定もしなかった結果、低酸素脳症を発症させた」と主張している。

 ふるき産婦人科は取材に対し、「裁判になっていることなので取材に応じられない」と話した。

 同病院をめぐっては、無痛分娩による硬膜外麻酔ミスで京都市左京区の母子、京田辺市の母子の計4人が意思疎通や自発呼吸ができなくなるなど重度障害を負ったとして、2件の医療過誤訴訟が京都地裁に提訴されている。

【 2017年06月14日 07時30分 】

ニュース写真

  • ふるき産婦人科に損害賠償を求める訴状を手に「本当に悔しい。娘を返してほしい」と語る父(京都府内)
京都新聞デジタル版のご案内

    地域の政治・社会ニュース

    全国の政治・社会ニュース

      スポーツ

      男子回転、大越は平昌出場逃す
      アルペンスキーW杯第8戦

      20180122000007

       【キッツビューエル(オーストリア)共同】アルペンスキーのワールドカップ(W杯)は21日..... [ 記事へ ]

      経済

      伏見の搾りたて新酒飲み比べ 京都で酒蔵開き

      20180121000098

       京都市伏見区の伏見銘酒協同組合は21日、今シーズンの新酒を提供する「酒蔵開き」を組合の..... [ 記事へ ]

      観光・社寺

      暖かい朝、手合わせ無病息災願う 京都・東寺で初弘法

      20180121000097

       京都市南区の東寺(教王護国寺)で21日、今年最初の縁日「初弘法」が開かれた。市内は3月..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      遺骨87体未返還、尊厳無視 <医の倫理根源 京大の収集>

      20180121000089

       京都大は、大正時代から京都帝国大医学部の清野謙次教授らが収集したアイヌ民族の遺骨のほか..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      31日に全国で「皆既月食」
      妖しい色、観察チャンス

      20180121000076

       月が地球の影にすっぽり隠れる「皆既月食」が今月31日夜に日本各地で起きる。夜中までの比..... [ 記事へ ]

      国際

      フィギュア北朝鮮ペア、台北入り
      四大陸選手権で、平昌出場に

      20180121000063

       【台北共同】平昌冬季五輪への出場が決まった北朝鮮のフィギュアスケートペアのリョム・テオ..... [ 記事へ ]