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本田さん血液から青酸成分検出 京都、連続殺人公判

 京都府向日市などの高齢男性4人に青酸化合物を服用させたなどとされる連続殺人事件で、殺人罪などに問われた筧千佐子被告(70)の裁判員裁判の公判は、31日に始まった内縁の夫の本田正徳さん=当時(71)、大阪府貝塚市=への殺人罪の審理が午後も京都地裁(中川綾子裁判長)で引き続き行われた。大阪府警科学捜査研究所の職員が、本田さんの血液から致死量を超える青酸成分が検出されたことを明らかにした。

 本田さんは2012年3月9日に死亡した当時、病死と判断された。だが、13年12月以降に一連の事件が発覚し、翌年5月に大阪府警科捜研の職員が保存されていた血液などを鑑定した結果、血液と胃の内容物から青酸成分を検出したという。

 起訴状などによると、本田さんは死亡直前に貝塚市の喫茶店で青酸化合物入りのカプセルなどを被告から飲まされ、直後に約2キロ先の路上をバイクで走行中に青酸中毒に陥り、搬送先で死亡した、とされる。

 119番した女性は証人尋問で、本田さんのバイクが「止まるような速度で走り、植え込みに倒れた」と説明。駆けつけると意識はなく、吐いたりけいれんしたりしていたという。

 午前中の冒頭陳述で検察側は、本田さんの生前に「全財産を(被告に)遺贈する」との公正証書が作成され、死亡保険金の受け取り人が被告に変更されたほか、被告が、親族に婚約者と紹介された後も複数の男性と見合いし交際した▽死亡翌日に金庫の開錠業者を呼んだ▽数カ月で遺産の大半を受け取った-などとして「遺産取得をあらかじめ画策していた」と述べた。

 弁護側は病死の可能性を挙げ、「青酸化合物を飲ませたことはなく、直前に一緒にいたことが明らかな証拠はない」と無罪を主張した。その上で、事件当時は既に認知症だったとして、責任能力や訴訟能力も争う姿勢を示した。

 裁判は殺人罪3件と強盗殺人未遂罪の計4件を事件ごとに審理している。本田さんの事件は2件目で、8月7日に被告人質問、9日に中間論告と弁論がある。

【 2017年07月31日 23時30分 】

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