出版案内
福祉事業団

「文理融合」で学ぶ面白さ解く 若手研究者ら出張授業

文理融合によるコラボ講義。後藤准教授(中央)らが田辺高生に学問の面白さを伝えた=京都市左京区・京都大
文理融合によるコラボ講義。後藤准教授(中央)らが田辺高生に学問の面白さを伝えた=京都市左京区・京都大

 京都や滋賀の若手研究者グループが、文系や理系の垣根を越えた「文理融合」で、学問の面白さを感じてもらう出前授業やワークショップに力を入れている。今夏には、京都を学びながら歩ける地図入り小冊子を作成。小中高生や一般を対象に、京都の地下水や京野菜など多様な切り口から「知」の奥深さを伝えている。

 京都大理学研究科の常見俊直・社会交流室長(40)=素粒子物理学=が代表を務め、2013年に発足した「チームGANTT(ガント)」。文系と理系の複数の研究者が、多様なテーマについて掛け合いで語る「コラボ講義」を採用している。

 夏休み中に田辺高校(京田辺市)の生徒を京大に迎えた授業では、地下探査が専門の後藤忠徳・京大工学研究科准教授(49)と、平安貴族や地理に詳しい安藤哲郎・滋賀大教育学部准教授(37)がコラボ講義を展開。清水寺の「音羽の滝」や錦天満宮の「錦の水」など古くからの名水の歴史的由来、地質的な特徴などを小冊子を活用しながら分かりやすく解説した。

 後藤准教授は「1人で講義すると狭い専門分野に入りがちになる。コラボ講義で文系と理系の双方から疑問点を投げ合うことで、聞き手の知的関心も高まるだろう。一方通行の教育ではなく、生(なま)の議論から学問を探究する手法を知ってもらえれば」と期待する。

 高校と大学の連携授業や「総合的な学習」をはじめ、修学旅行で京都にやって来る中高生、自主防災会など地域の催しなどからも出前授業の依頼があるという。常見室長は「講師と参加者が議論して、新たな化学反応を生むような、われわれにとっても刺激になる出会いがあれば面白い」と話している。

 問い合わせは、チームGANTTのホームページhttp://gantt.jpn.org/

【 2017年08月27日 21時40分 】

ニュース写真

  • 文理融合によるコラボ講義。後藤准教授(中央)らが田辺高生に学問の面白さを伝えた=京都市左京区・京都大
京都新聞デジタル版のご案内

    地域の政治・社会ニュース

    全国の政治・社会ニュース

      スポーツ

      野村33位、上原は69位
      米女子ゴルフ第3日

      20171021000115

       米女子ゴルフのスウィンギングスカート台湾選手権は21日、台湾北部の美麗華クラブ(パー7..... [ 記事へ ]

      経済

      イオンと生協、環境枠組み参加へ
      加工食品使用のパーム油

      20171021000090

       加工食品に広く使われている「パーム油」の生産過程で環境破壊や児童労働が世界的な関心事に..... [ 記事へ ]

      観光・社寺

      神輿練り歩き、お祭りムード 京都・亀岡祭のおいで祭り

      20171021000086

       亀岡祭の本祭に向けて、京都府亀岡市上矢田町の鍬山神社からご神体を横町の御旅所・形原神社..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      「日本とフランスの懸け橋に」 京都、学校移転で式典

      20171021000074

       京都市上京区の元待賢小にあったフランス人学校「京都国際フランス学園」が下京区の元有隣小..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      口の中の細菌、腸難病の原因か
      予防や治療に期待

      20171020000004

       普段、口の中にいる細菌が腸の中で増えると、腸に慢性の炎症が起きる潰瘍性大腸炎やクローン..... [ 記事へ ]

      国際

      日中首脳交流に前向き
      中国共産党幹部が会見

      20171021000082

       【北京共同】中国共産党中央対外連絡部の郭業洲副部長は21日の記者会見で、来年の日中平和..... [ 記事へ ]