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ノーベル平和賞「核兵器禁止に力」 京都、被爆2世喜びの声

被爆者や宗教家らと核兵器禁止条約の交渉会議の成功を訴える米重さん(右)=6月・ニューヨーク、米重さん提供
被爆者や宗教家らと核兵器禁止条約の交渉会議の成功を訴える米重さん(右)=6月・ニューヨーク、米重さん提供

 「核兵器禁止条約の発効に向けて大きな力になる」。被爆2世の米重節男さん(68)=京都府向日市=はICANにノーベル平和賞授賞との一報に声を弾ませた。

 今年6月、ニューヨークの国連本部で開かれた核兵器禁止条約の交渉会議に合わせ、原水爆禁止日本協議会の代表団として現地にいた。被爆者の思いを届けようと平和行進をし、街頭で署名を集めた。

 傍聴した交渉会議では参加国の積極的な発言に驚かされた。「保有国や同調する日本のような国に任せていては核兵器はなくならないとの強い思いが伝わってきた」。不参加だった米国や英国の席に、折り鶴が置いてあったのが印象的だった。別の日には欠席した日本の席にも、折り鶴があったと聞いた。

 今年で92歳になる母は広島市で被爆。原爆投下後に母の姉を助けに行こうとして入市被爆した。1960年代に原爆ドームの取り壊し論争があった際に、「残さなければ」と強く主張していた母の姿を覚えている。

 「唯一の戦争による被爆国」といいつつ、交渉参加しなかった日本政府の姿勢に腹立たしさはある。保有国の反発で条約の実効性が疑しいことも知っている。だが、悲観はしていない。ICANとは、2014年にウィーンであった会議で出会った。国を超えて核廃絶に声を上げる姿に希望を感じた。「人々の声で国を動かしたい。廃絶までの道のりはまだ遠いかも知れないが、一緒に力を合わせて実現したい」と話す。

【 2017年10月06日 23時30分 】

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  • 被爆者や宗教家らと核兵器禁止条約の交渉会議の成功を訴える米重さん(右)=6月・ニューヨーク、米重さん提供
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