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無電柱化、電線を直接埋設しコスト減へ 京都市が実証実験

直接埋設方式の概念図
直接埋設方式の概念図

 京都市は電柱をなくす「無電柱化事業」として、電線などのケーブルをそのまま地中に埋める実証実験を左京区の東一条通で始めた。大幅なコスト削減を図れる上、狭い道路でも工事が可能になる。ケーブルや路面に支障が出ないことを確認でき、国が本格導入を決めれば、無電柱化を促進できると期待している。

 国内の無電柱化工事では、地下に埋設した管路にケーブルを収容する「管路方式」が採用されてきた。管路を設置するため、工事費が延長1キロ当たり7億~9億円かかり、狭い道路では工事が難しかった。

 一方、ケーブルをそのまま地中に埋める「直接埋設方式」は、管路方式に比べると費用を7割も削減でき、道路幅も要らない。無電柱化率が100%の仏パリ市や英ロンドン市など欧州各都市で直接埋設が採用されているが、日本では実用化されていない。

 実証実験は国土交通省が導入検討のために、全国2自治体で初めて選定。京都市では、東一条通の東大路通から京都大正門までの間にある約70メートルの市道で行うことにした。東一条通は、節分祭で有名な吉田神社に近く、京都大吉田キャンパスに面していることから市が無電柱化の候補路線としている。

 ケーブルの埋設は先月から始め、12月初めに終了した。来年3月まで通信したり、ケーブルの傷み具合や舗装に及ぼす影響を調べたりする。実験のため、電柱は撤去していない。

 市内では花見小路通や御池通で電柱がすでに取り除かれ、先斗町通でも撤去工事が進むが、無電柱化率は2%にとどまる。市道路環境整備課は「景観への要望の中でも電柱の撤去を求める声は強い。良い結果が出て国の導入が決まり、この工法が広がってほしい」と話す。

【 2017年12月10日 17時30分 】

ニュース写真

  • 直接埋設方式の概念図
  • 京都市が無電柱化の普及に向けた実証実験を始めた東一条通(同市左京区)
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