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前原氏「挑戦、後悔ない」 「まず民進と希望合流を」

10月の総選挙を振り返る前原誠司氏(京都市左京区)
10月の総選挙を振り返る前原誠司氏(京都市左京区)

 ちょうど3カ月前の9月17日、京都新聞をはじめ報道各紙は一斉に「与党、年内解散へ 安倍首相が周囲に伝達」と報じた。唐突な衆院選への動きに政界が混乱する中、その翌日に旧知の小池百合子東京都知事と接触し、民進党の実質的解党による野党再編を仕掛けたのが、党代表だった前原誠司衆院議員(京都2区)だ。「どんな手段を使ってでも安倍政権を止めなければならない」「名を捨てて実を取る」。そう訴えて党内の了承を取り付け、突き進んだものの、衆院選の結果は惨敗だった。民進支持者からも「戦犯」との批判が残る。あらためて当事者としての総括と、自身の今後を聞いた。

 ◇衆院選直前に野党第1党を解党し、小池氏が率いる出来たばかりの希望の党への合流を決めた。「奇襲」とも言われた驚きの決断だったが、結果は自民党の大勝に終わった。

 「合流は一発逆転を狙った賭けの要素はあった。政党の出来上がりや結果は残念だったが、支持率が希望の半分に満たなかった民進のままで選挙に突っ込めば、議席を減らすだけに終わった。衆院選で希望は(小選挙区で235人を擁立して)議席が50人ほどだったとはいえ、(立憲民主党や無所属議員を含めた)旧民進系の合計は選挙前より増えた。希望合流を決めたころには、『政権交代か』との報道もあり、期待値とのギャップで批判を受けるのは仕方ない。結果責任を取り、代表を辞任したが、決断してチャレンジして良かった。後悔はない」

 ◇リベラル系を排除するとした希望の対応に反発して立憲民主が生まれた。小選挙区で野党が乱立する形になり、自民を利した。

 「合流を決めた後の交渉で、候補者調整と政策のすり合わせの二つでボタンの掛け違いがあった。候補者調整では300近くある小選挙区のうち、民進が200、小池氏側100と主張したが、小池氏側は150ずつを主張した。つばぜり合いの最中に、(民進の首相経験者らを公認しないとした)『排除リスト』が報道され、民進にとって相いれない政策を含む政策協定書の原案も出回った。両方とも出所不明で、私は事前に見たこともなかった。民進が最後は押し戻したが、この過程で疑心暗鬼が生まれ、雰囲気が悪くなり、マイナスになった」

 ◇その時点で引き返す選択肢はなかったのか。

 「いろんな考えはあったが、小池氏の『国会議員60~70人の新党が生まれても、意味があるのか』『民進内に政権を担った優秀な人がおり、組んで政権交代可能な一翼をつくりたい』との言葉が腑(ふ)に落ちた。駆け引きはあっても、前に進むしかないと思った。小池さんが最も割を食ったが、戦友として新たな政治のかたまりをつくっていきたい。(現在、民進は新党移行案などが出ているが)まずは民進と希望が合流し、支援組織の連合が応援できるひとかたまりをつくることが大事だ」

 ◇自民と並ぶ政権交代可能な二大政党の実現は遠のいた。自身は無所属で当選後、希望に入ったが、引退は考えなかったか。

 「寸分もなかった。厳しい選挙でも応援してくれた人への責任がある。もう一度はい上がり、政権政党の中核で仕事をしたい。再編を焦る時期ではなく、再来年の統一地方選や参院選の政治決戦に向け、仲間とともに知恵を出し合いたい。現実的な外交・安全保障、みんなで支え合う社会の実現、脱原発依存に向けた2030年代原発ゼロの三つを柱に、新たな政権の選択肢を示したい」

 ◇京都の民進系組織も3分裂となった。来年4月に迫る京都府知事選にはどう関わるか。

 「希望には、京都選出の国会議員が4人いるが、これまで同様に民進府連と協力関係を保つ。(5選不出馬の山田啓二府知事の後継候補選びを含めて)民進府議団の意向を尊重し、支援体制を組む」

【 2017年12月17日 08時04分 】

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