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五輪出場の宮原「一番の先生」 コーチ・浜田美栄さん

女子フリーの演技を終え、浜田美栄コーチと抱き合う宮原知子=武蔵野の森総合スポーツプラザ
女子フリーの演技を終え、浜田美栄コーチと抱き合う宮原知子=武蔵野の森総合スポーツプラザ

 フィギュアスケート女子の宮原知子選手(19)を初の五輪へと導いた。コーチ歴36年。「スケートが好きだからやってきた。五輪選手を育てるために指導しているわけじゃない」と何度も口にしてきたが、会心の演技の愛(まな)弟子を抱きしめ、高得点に顔を手で覆って肩を震わせた。

 京都市伏見区出身。小学生の時に母親が申し込んだスケート教室で競技を始め、全日本選手権にも出場した。ただ「私は(選手として)全然大したことがない」と謙遜する。小学校の卒業文集には将来の夢にフィギュアのコーチと書いた。

 同志社大在学中に当時フィギュアが全盛だった米国に留学し、卒業と同時にコーチに。だが、活動拠点のリンクが相次いで閉鎖。練習場所を求めて奔走し、教え子を送り迎えするため車もワゴンタイプに買い換えた。奮闘は実を結び、2004年四大陸選手権覇者の太田由希奈さんら世界レベルの選手を輩出した。

 現在は関西大たかつきアイスアリーナ(大阪府高槻市)を拠点に活動。有望選手を多く抱え、宮原選手だけでなく、本田真凜選手(16)、白岩優奈選手(16)ら「浜田組」の選手がフィギュア界を席巻する。

 指導は厳しく、声を荒らげることも。演技直前は手を握り、額同士を合わせ、“魔法の言葉”を掛けて勝負のリンクに送り出す。「私の一番の先生」(宮原選手)。信頼は厚い。

 オリンピアンを育てても「私の原点」と語る初心者教室に顔を出す。フィギュアが人気が出る前の苦しい時代を知るからこそ初心を忘れない。「ブームが去ってもいいものは残る。ちゃんと勉強しないと」。京都府城陽市在住。

【 2017年12月24日 11時30分 】

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