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目指せ料理男子、おせちに挑戦 27歳独身記者

完成したごまめ、お雑煮、えびいもと棒だらの炊いたん(左から)
完成したごまめ、お雑煮、えびいもと棒だらの炊いたん(左から)

 「もうすぐお正月」と言えば、豪華なおせち料理を思い浮かべるかもしれない。年の瀬が押し迫る中、新年の献立に、あれこれと頭を悩ませる人も多いのではないだろうか。今の時代は料理を得意とする“料理男子”こそが女性のハートをつかむと、先輩記者から聞き、3年間、包丁を握ったことのない1人暮らしの記者(27)が、京都府亀岡市の市行事食研究会の先生3人からご教授いただき、おせち作りに挑戦した。

 ■えびいもは包丁で

 初心者向けという「ごまめ」「えびいもと棒だらの炊(た)いたん」「お雑煮」の代表3品がテーマだ。馬路生涯学習センター(同市馬路町)の調理室を訪ねると、金時ニンジンやえびいもなどの必要な食材が並んでいた。代表の人見博子さん(70)は「食材が豊富な丹波では、肉と魚以外は地元産でそろいます」と胸を張る。

 「できるのかなぁ」と不安を抱きつつ、人見さんは手際よく進めていく。まずはごまめからだ。大さじと小さじの違いを改めて教えてもらい、しょうゆや砂糖を混ぜて調味料を作ろうとしたが、手つきがおぼつかない。計量スプーンからしょうゆがこぼれると、苦笑が漏れた。「イワシの稚魚は弱火でポキッと折れるまで熱するのがコツです」と人見さん。記者はイワシと調味料を混ぜてフライパンで煎(い)り、気分だけはすっかり料理男子気分になってきた。

 えびいもと棒だらの炊いたんの難所はやはり包丁だった。えびいもの皮を包丁でむこうとするがうまくむけない。皮むき器では駄目なのか尋ねると、人見さんから「えびいもは皮が厚いので断面をきれいにするには包丁が良い」との答え。指を切らないよう慎重に包丁を動かすも、なかなか進まない。不器用な手元を見守る3人のハラハラとした視線を感じつつ、記者はドキドキだった。

 副代表の小林みつ代さん(65)が「上手になるには何度も繰り返し炊事場に立つこと」と声を掛けてくれた。

 えびいもの皮むきと比べると、ダイコンとニンジンの輪切りは簡単だった。

 頭いもは大きくても切り分けず、雑煮にして味わう。輪切りは「何事も全て丸く収まるように」、頭いもは「人の頭に立てるように」との験を担いでいる。

 ■上達への道は反復

 えびいもと棒だらの炊いたん作りと並行して、お雑煮作りも開始だ。地元の加工グループが作った白みそ「馬路みそ」を溶かしながら、新年への願いを込めつつ雑煮の味を整えた。

 棒だらは料理酒をかけて生臭さを消し、アルミホイールの落としぶたをかぶせて鍋で、だしと煮た。

 3品が完成する頃には、開始から3時間以上がたっていた。えびいもの不格好な形は気になるが、手作りしたおせちの味は格別だった。

 料理にはとても手間が掛かる。作り手に対する感謝の気持ちとともに、何げなく食べていた料理を身近に感じられた。「上達への道は反復から」との小林さんの言葉を心に刻みつつ、“料理男子”として、大みそかは実家で母親の手伝いをしようか。

【 2017年12月27日 18時49分 】

ニュース写真

  • 完成したごまめ、お雑煮、えびいもと棒だらの炊いたん(左から)
  • 記者(右から2番目)のたどたどしい包丁さばきを見守る亀岡市行事食研究会のメンバーたち=同市馬路町・馬路生涯学習センター
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