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チケキャン運営元社長ら書類送検 詐欺容疑で京都府警

転売業者優遇の構図
転売業者優遇の構図

 国内最大手のチケット転売仲介サイト「チケットキャンプ」で高額転売するため、人気女性歌手のコンサート入場券を不正に入手したとして、京都府警サイバー犯罪対策課と西京署は11日、詐欺の疑いで、東京都渋谷区の同サイト運営会社「フンザ」の元社長(38)=千代田区=と、大阪市に拠点を置く転売業者グループの33~42歳の男3人を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。

 チケット転売仲介サイトを巡っては、2020年に東京五輪・パラリンピックを控える中、チケット価格の高騰を招いているとして批判が強まっている。インターネットを通じた転売行為に関連し、サイト運営会社のトップや転売業者が書類送検されたのは初めて。

 捜査関係者によると、元社長や男らは共謀し、昨年4月中旬、都内のチケット販売会社から、規約で禁じられた転売目的を隠した上で人気女性歌手のコンサートの電子チケット2人分(計1万9600円)を他人名義で購入し、だまし取った疑い。

 関係者によると、安室奈美恵さんの公演チケットで、転売業者側は後日、チケットキャンプに出品し、計3万4千円で転売したという。

 捜査関係者の説明では、フンザは取引成立時に出品者から手数料(8・64%)を徴収する。しかし、フンザは転売業者グループを「VIP」と呼ぶなど優遇し、手数料を段階的に引き下げ、最終的に無料としていた。

 府警は、フンザが大口の転売業者を自社サイトに囲い込み、出品数を確保してシェア拡大を図る狙いがあったとみている。実際にチケットを入手していたのは転売業者側だが、元社長も業者側と頻繁にやり取りするなど、転売目的での不正入手を促す意図があり、共犯関係に当たると判断したという。

 転売業者グループは15年春ごろからフンザと取引関係にあり、転売チケットの中には定価の約10倍の値段で取引されたものもあった。約2年半の間に約30億円の売り上げがあったという。

 京都府警は昨年12月26日にフンザを家宅捜索。親会社のミクシィは27日、チケットキャンプのサービス提供を今年5月末に終了すると発表した。フンザの経営トップだった元社長も同日付で辞任した。

【 2018年01月11日 14時00分 】

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