出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

「怒鳴られ発砲、あり得ない」 滋賀の射殺、若手警官の思い

発砲があった彦根署河瀬駅前交番を調べる捜査員ら(12日午前0時36分、彦根市南川瀬町)
発砲があった彦根署河瀬駅前交番を調べる捜査員ら(12日午前0時36分、彦根市南川瀬町)

 滋賀県警彦根署の警察官が、教育係の巡査部長(41)を射殺した事件で、殺人容疑で県警に逮捕されたのは、警察学校を卒業後、現場に配属されてわずか2カ月あまりの男性巡査(19)だった。若い警察官は、拳銃についてどのような訓練や指導を受け、貸与されてどんなことを感じているのか。他県の若手警察官が14日までに京都新聞社の取材に応じ、今回の事件に対する衝撃や、初めて拳銃を手にしたときの思いを語った。

 この警察官は、警察学校に入ってから1~2カ月後、初めての射撃訓練に臨んだ。20メートルほど離れた的に20発ほどを撃った。想像していたより反動は少なく、「こんなものか。エアガン感覚だ」と感じた。

 訓練前、「撃ちたくない」「怖い」と教官に申し出る女性警察官もいた。教官が「仕事だから、撃たなあかん」とたしなめ、全員が発砲した。その後、月に一度ほど射撃訓練をした。検定に合格しないと拳銃を貸与されないため、射撃が下手な警察官は授業後も居残って訓練していた。

 現場で勤務して数年。今も、年に1度は訓練で発砲するが、現場では拳銃をホルダーから取り外したことはない。「これからも、ほぼゼロに近い確率だと思っている」

 今回の事件に、衝撃を受けている。「厳しい職場なので怒鳴られたりすることもあるが、一緒に5回勤務しただけで、発砲するなんてあり得ない。特殊すぎる」と厳しく非難する。

 同じ組織の若手警察官が、貸与された拳銃を自らに向け、命を絶ったことがあった。「拳銃を持っているから、極端な話、やろうと思えばできる。警官が警官を撃つ事件もなかったのが不思議」と話す。

 一方で、未成年や経験の浅い警察官に、拳銃の貸与を制限すればいいかと問うと、「拳銃を持たないと、凶悪犯から市民や自分を守れない。制服を着ているのだから、警察官として意味がない」ときっぱり答えた。

【 2018年04月15日 12時33分 】

ニュース写真

  • 発砲があった彦根署河瀬駅前交番を調べる捜査員ら(12日午前0時36分、彦根市南川瀬町)
京都新聞デジタル版のご案内

    地域の政治・社会ニュース

    全国の政治・社会ニュース

      スポーツ

      札幌にカーリング男子チーム発足
      「平昌より上目指す」

      20180722000083

       サッカーJ1札幌の関連法人がカーリング男子のチームを発足させ、22日に札幌市で記者会見..... [ 記事へ ]

      経済

      上品な風味、新サイズで味わって 月桂冠、清酒「特撰」

      20180722000084

       月桂冠は、清酒「特撰」で720ミリリットル瓶入りの商品をこのほど発売した。 特撰は級別..... [ 記事へ ]

      観光・社寺

      琳派ロック、今年も京都から発信 10月に平安神宮で祭り

      20180722000048

       「キーヤン」の愛称で知られる絵師の木村英輝さん(76)=京都市左京区=が総合プロデュー..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      酷暑続く京都、小学校のアイドル「高齢ヤギ」点滴で命つなぐ

      20180721000049

       京都府長岡京市友岡1丁目の長岡第四小で飼育するヤギの「シロ」が、炎天下で懸命に命をつな..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      手術用「スマート治療室」完成
      医療機器連携でミス削減

      20180721000078

       手術室で使う多種多様な医療機器を連携させた「スマート治療室」を日本医療研究開発機構(A..... [ 記事へ ]

      国際

      遺骨の返還で日朝関係改善を
      韓国団体が意義強調

      20180722000073

       【ソウル共同】南北交流を推進する韓国の民間団体「民族和解協力汎国民協議会(民和協)」の..... [ 記事へ ]