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盲ろう者、再び集える場を 新築か改修へ滋賀のNPO支援募る

NPO法人「しが盲ろう者友の会」の古民家で通訳・介助者とコミュニケーションをとる盲ろう者たち(近江八幡市浅小井町)
NPO法人「しが盲ろう者友の会」の古民家で通訳・介助者とコミュニケーションをとる盲ろう者たち(近江八幡市浅小井町)

 目と耳の両方が不自由な「盲ろう者」の生活訓練の場であるNPO法人「しが盲ろう者友の会」が拠点施設(滋賀県近江八幡市浅小井町)の整備に向け支援を募っている。施設の老朽化が著しく4月から機能の一部が移転し、相談拠点と訓練拠点が別れたため活動に支障が出始めているためだ。今月から支援充実に向けた実態調査に乗り出す同会は「『滋賀のヘレンケラー』の拠点作りに協力をしてほしい」と呼び掛けている。

 同会は2014年9月、明治期の古民家を500万円で購入。拠点施設として、県の委託事業である通訳・介助者の養成と派遣、盲ろう者22人の歩行や料理などの生活訓練を担ってきた。だが、施設は雨漏りして天井が波打ち、耐震不足も明らかで、同市安土町のアパートに生活訓練拠点を移した。

 盲ろう者は相手の手話を触って読み取る「触手話」や指に点字を打つ「指点字」、「手のひら書き」など障害の特性に応じた方法で意思疎通している。訓練では1人ずつに通訳・介助者がつくために2LDKのアパートは手狭で、事務所と距離があり、気軽に相談しづらくなったとの悩みも寄せられているという。

 古民家1部屋の耐震補強だけで1千万円を要し、新築する場合も助成金申請に同額の手持ち資金が必要となる。同会の収入源は会員173人の会費や寄付で資金力は乏しい。3、6日は草津市のJR草津駅前で「滋賀の盲ろう者が一堂に集まって交流できる場をつくるため温かい支援を」と呼び掛け、計約6万4千円が集まった。

 自身も耳が聞こえず目が見えない岡田昌也理事長(52)は「地震や台風でつぶれたら大変で命を守るために一時移転を決めた。新築か改修かは未定だが落ち着いて集える場を作りたい」と願う。募金は事務所でも受け付ける。問い合わせは月、水、金曜の午前11時~午後3時に同会0748(31)2522。

【 2018年05月10日 18時15分 】

ニュース写真

  • NPO法人「しが盲ろう者友の会」の古民家で通訳・介助者とコミュニケーションをとる盲ろう者たち(近江八幡市浅小井町)
  • 募金活動をするNPO法人「しが盲ろう者友の会」会員たち(草津市・JR草津駅前)
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