出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

滋賀で減る信号機、新設はゼロ 「逆に危険」ケースも

撤去が進む1灯式信号機(大津市内)
撤去が進む1灯式信号機(大津市内)

 滋賀県内で、信号機の撤去が進んでいる。信号機全体の老朽化が進む中、県警が、交通量減で不要になったり、安全効果が低下したりした信号機を取り払っており、維持管理費を削減しつつ効率的な更新をする狙いがある。昨年度に23機をなくした一方、本年度は1961年以降で初めて新設がゼロになる予定だ。

 県警交通規制課によると、県内初の信号機は61年、大津市内に2機設けられた。その後、車の普及で交通事故が増えたため設置が進み、85年に千機を突破し、今年4月現在で、2392機を数える。

 近年は老朽化が問題になっている。大津市では16年、信号が急に早く変わる誤作動を起こし、交通事故を招いた。信号機の制御器が耐用年数(19年間)を過ぎ、故障したことが原因だった。今年4月現在、県内の制御器の8%が耐用年数を過ぎており、県警は信号機の更新を早急に進めることにした。昨年度だけで23機を撤去したが、16年度までの9年間で計34機だっただけに、急増したのが分かる。一方、本年度は大きな道路延長がなく、新設の予定はない。

 撤去した中には「逆に危険」だった信号機もある。昨年度に撤去した23機のうち、18機が表示灯が一つの「1灯式」という点滅信号機だ。1灯式は、交通量が少ない交差点にあるが、減速せず通過する車も多い。近年、ライトを反射する「止まれ」標識が登場し、夜も交差点の存在がよく分かるため、1灯式よりも安全効果が高いという。

 警察庁によると、交差点の交通量が1時間につき300台(12秒に1台)を切ると、歩行者が信号無視をする傾向が強まる。このため、バイパスが開通するなどして交通量が減った旧道などでも信号機を撤去しているという。

 安全への影響はないのか。県警交通規制課は「住民に説明し、合意の上で撤去しており、その交差点で事故も起きていない。新しい道路ができた時など、必要な場所には当然新設する」としている。

【 2018年05月28日 17時00分 】

ニュース写真

  • 撤去が進む1灯式信号機(大津市内)
  • 1灯式の点滅信号機を撤去し、ライトを反射する「止まれ」標識を設置した交差点(大津市伊香立生津町)
京都新聞デジタル版のご案内

    地域の政治・社会ニュース

    全国の政治・社会ニュース

      スポーツ

      高校野球滋賀大会が日程変更  猛暑で健康面配慮

      20180720000219

       滋賀県高野連は20日、皇子山球場で21日から予定していた高校野球滋賀大会の3回戦以降の..... [ 記事へ ]

      経済

      宿泊税で京都の地下鉄整備を 鉄道ジャーナリスト梅原氏

      20180720000165

       京都政経文化懇話会7月例会が20日、京都市中京区のホテルであり、鉄道ジャーナリストの梅..... [ 記事へ ]

      観光・社寺

      酷暑なんの「エンヤラヤー 」 祇園祭後祭曳初め

      20180720000157

       祇園祭後祭(あとまつり)の山鉾巡行(24日)を前に、組み上がって懸装(けそう)品を飾り..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      京都薬科大など3薬科大が連携 薬剤師養成へ協定

      20180717000184

       京都薬科大(京都市山科区)と、星薬科大(東京都品川区)、明治薬科大(同清瀬市)は17日..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      酒米の吸水、杜氏の勘を可視化 伏見酒造組合と大ガス

      20180720000171

       京都・伏見の清酒メーカーでつくる伏見酒造組合と大阪ガスは20日、画像認識技術を使い、酒..... [ 記事へ ]

      国際

      テン選手刺殺で男2人拘束
      カザフ、容疑認める

      20180720000161

       【モスクワ共同】2014年ソチ冬季五輪フィギュアスケート男子の銅メダリスト、デニス・テ..... [ 記事へ ]