京 都 新 聞 2007年(平成19年) 4月 1日 月曜日

 アンドレ、劇的決勝G 4位浮上

京都サンガ−福岡 後半ロスタイムに決勝ゴールを決め、イレブンと喜ぶサンガFWアンドレ(左から2人目)

  京都サンガFCは2−1で福岡に勝ち、開幕戦以来5試合ぶりの2勝目を挙げ4位に浮上した。

 サンガは後半6分、FWパウリーニョのゴールで先制。同18分に追いつかれたが、同89分、FKからアンドレがゴールを決め土壇場で勝ち越した。

 仙台が万代の2ゴールなどで愛媛に4−0で圧勝し、勝ち点14で首位に立った。山形に1−0で勝った東京Vと、この日は試合がなかった札幌が同13。得失点差で東京Vが2位、札幌が3位。徳島−水戸は0−0で引き分けた。

【戦評】 サンガは昇格争いのライバル福岡との激戦を終了間際のゴールで制した。  互いに激しいプレスを掛け合って前半は決め手を欠いたが、後半6分、MF徳重の突破からこぼれ球をFWパウリーニョが決めて先制。同18分にFKから同点にされた。その後はカウンターの応酬となったが、後半ロスタイム、パウリーニョのFKのこぼれ球をFWアンドレが押し込んで開幕戦以来の勝利を挙げた。

■次につながる勝利

京都サンガFC・美濃部直彦監督 「選手たちが本当に最後までファイトし、一生懸命にやってくれた結果だ。感謝したい。まずしっかり守って、攻撃に転じるコンセプトだった。1失点したが、なんとかいい守備はできた。開幕戦に勝ってから自分たちの思うようなゲームができず、苦しい時もあった。きょうのいい勝ち方は次につながる。選手たちも自信にしてくれたらいい」

■カウンター応酬 走り勝つ

 1−1で終了間際、敵陣中央で得たFK。FWパウリーニョは無回転シュートでゴールを狙った。「ピッチが雨でぬれていたし、GKが取るのが難しい球をうまくけれた」。低い弾道はゴール前にワンバウンド、飛びついたGKがかろうじて弾く。そこへ「どこにこぼれるか狙っていた」FWアンドレが左から詰め寄り、劇的な決勝弾を決めた。

 5試合ぶりの白星。美濃部監督はピッチ際で岡本通訳と抱き合って勝利の味をかみしめた。「次につながる良い勝ち方。素直に喜びたい」。開幕戦での指揮官としての初勝利から3連続引き分け。続いて、白星のなかったC大阪に逆転負けと1カ月苦しんだ。GK上野は「勝利まで長かった」と笑顔を見せた。

 前半は互いに前線から激しくプレスを掛け、相手の良さを消し合った。後半に入ってリズムが崩れた福岡の守備を突き、徳重の突破からパウリーニョが先制。福岡のリトバルスキー監督は「スピードのあるパウリーニョを90分間抑えるのは難しい」。先制点から試合が動きだした。

 福岡が同点に追いついた後もカウンターの応酬となったが、MF石井は「ロングボールの打ち合いは願ってもない展開。攻撃陣はうちの方が上だからね」と振り返った。味方を信頼し、最後まで走り回って福岡の攻撃陣を抑え込んだ。

 自信を取り戻した勝利だが課題は失点の形。FKをクリアしたボールを拾われてシュートを決められた。MF中払は「流れでは崩されていないのにセットプレーの失点が多い。集中力の問題」と指摘した。先制点で精神的に受けに回ってしまう悪い癖が出た。ラインが引き気味になり、ルーズボールへの対応が一呼吸遅れて失点を招いた。

 福岡を抜いて4位に浮上したが、首位との勝ち点差は依然5と変わらない。8日のアウエー水戸戦でも勝ち点3が不可欠だ。MF渡辺は「次がすごく大事。連勝すれば勢いに乗れる」と力を込めた。

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