京 都 新 聞 2007年(平成19年) 4月 22日 日曜日

 サンガ惨敗 愛媛に0−3


 J2は21日、4試合が行われ、京都サンガFCは愛媛県総合運動公園陸上競技場で愛媛と対戦、0―3で完敗した。福岡と山形が勝ったため、サンガは暫定5位に順位を落とした。

 サンガは前半15分、右クロスを決められて先取され、選手2人を入れ替えた後半も立ち上がりに失点して突き放された。DF2人が退場したことも響き、終盤に3点目を許した。

【戦評】サンガは愛媛のプレスに守備が崩壊し、0−3で完敗した。  立ち上がりからリズムに乗れず、後手に回った。前半15分、右クロスを愛媛のFWに合わされ失点。FWアンドレ、MF渡辺を投入し、リズムに乗りはじめた後半4分には、相手FWに守備ラインの裏を抜かれて2失点目を喫した。なおも愛媛の裏への飛び出しを抑えきれず、手島、チアゴ両DFが警告2枚などで退場となり、選手9人では逆転のチャンスはほぼ消えた。

■体重く動き緩慢 京都サンガFC・上野ヘッドコーチ(美濃部監督が退席処分、代わりに会見)

 「体が重く、緩慢な動きで守備が遅れた。ボールにしっかりアプローチできず、良いボールを配球させてしまった。特に両サイドからのプレスが行けず、相手ボランチにも起点を作られた。守備ラインもうまく息が合っていなかった」

■格下に受け身 守備崩壊

「格下」に弱い。チャレンジャーとして向かってきた相手に受け身に回ってしまう。徳島戦、山形戦など、これまでは引き分けで済んだが、今回初めて完全に崩壊した。2失点後の後半30分前後にDF手島、DFチアゴら守備の要の2人が相次いで退場、抗議した美濃部監督も退席処分。終盤に逆転する要素はほとんど残されていなかった。

 立ち上がりから動きは鈍かった。陣形は間延びし、寄せの激しい愛媛にボールを奪われては守備の裏を突かれる。連敗阻止に燃える愛媛に運動量でも競り負けた。MF中山は「愛媛の勢いをまともに受けてしまい、失点した」と振り返った。後半はパワープレーを狙ってMF渡辺とFWアンドレが入り、リズムに乗ったかと思った瞬間、カウンターで裏を抜かれ2失点目を許した。

 メンタル面のもろさも目立った。サンガに対し警告計6枚と一発退場。試合が荒れたのは確かだが、選手たちは明らかにいら立ち、プレーが雑になった。MF斉藤は「自滅したゲーム。(寄せに対し)周囲のサポートが不足した」と反省。元サンガ選手の石丸・愛媛ヘッドコーチは「1−0のままなら終盤に力負けしただろうが、サンガのイライラに助けられた」と話した。

 福岡や東京VなどJ1昇格のライバルには強い。だが、下位からの突き上げには足下をすくわれる。愛媛や前節の草津は、選手層を比べればサンガが優勢だ。選手たちは「勝てる相手」と無意識に楽観視していたのではないか。MF石井は「最初の15分でパワーを見せつけないと、上位、下位にも勝てなくなる」と危機感を募らせる。次節は暫定12位の鳥栖をホームに迎える。完敗の屈辱を胸に刻み、自分たちこそがチャレンジャーであることを忘れてはならない。

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