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アユ遺伝子、琵琶湖除く6グループに分類 地球研グループ解析

日本近海のアユの遺伝子分析による地域分類
日本近海のアユの遺伝子分析による地域分類

 日本近海のアユは大規模な遺伝子解析の結果から、地域ごとに六つのグループに分類できることを、総合地球環境学研究所の武島弘彦助教らのグループが突き止めた。これまで日本では、琵琶湖のアユだけにしか遺伝的な違いは見つかっていなかった。漁業資源としてのアユの適切な管理に役立つ成果で、国際学会誌に9日発表する。

 グループは、日本の120地点から集めた計4746匹について、ゲノム上の12カ所の塩基配列を解析した。結果、配列の違いから、北海道、北日本海・三陸、関東・中部、南日本海、四国・紀伊半島、九州の六つの地域と琵琶湖に分類できることが分かった。

 ただし、奄美大島に生息する亜種のリュウキュウアユと日本列島のアユの遺伝的な違いを100と換算すると、琵琶湖と日本列島のアユの違いの大きさは10、朝鮮半島と日本列島での違いは1で、日本列島での地域差はさらに小さかった。

 琵琶湖を除く日本列島のアユに関しては、卵の大きさや川への遡上(そじょう)のタイミングで地域差が見られることから、遺伝的にも違いがある可能性はあったが、これまでの調査では見つかっていなかった。歴史上の気候による海面の変動がアユの生息場所に影響を与えていた可能性があるという。

 漁業資源は対象物を遺伝学的に同じグループごとに管理することが望ましく、今回の成果はアユの放流場所の選定などに生かすことができる。武島助教は「今回ほど大規模な調査は、魚では世界的にも恐らく例がないだろう。他の魚種にも適用できる」と話している。

【 2016年06月09日 11時34分 】

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