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近江しゃも、自然薯とろろそば満喫 滋賀・栗東の金勝地域

いろりを使って焼き上げる活あゆと近江しゃも(如意の里 ごきげんさん)=右=とカボチャ焼酎として8月中旬ごろに仕込む予定の「栗東くり太郎かぼちゃ」(栗東市上砥山)
いろりを使って焼き上げる活あゆと近江しゃも(如意の里 ごきげんさん)=右=とカボチャ焼酎として8月中旬ごろに仕込む予定の「栗東くり太郎かぼちゃ」(栗東市上砥山)

 滋賀県栗東市の金勝(こんぜ)地域は緑豊かな金勝山を中心に、ハイキングなどを楽しむ人が多く訪れる。山麓かいわいに住む人たちは、自然を生かした品々で訪れる人をもてなし、地域をアピールする商品づくりに力を入れている。

 金勝山頂近くの金勝寺(こんしょうじ)(同市荒張)は奈良時代に都の鬼門を守るため建立されたという。本堂に通じるこけむした石段を上ると、木造の仁王立像が迎える。境内には、本堂にまつられた木造釈迦(しゃか)如来坐像など重要文化財5体を安置している。

 住職の勝山圓昭(えんしょう)さん(67)は「登山客もいるけど、熱烈な仏像ファンも多い。京都や大阪、札幌から来る人もいる」。木造軍荼利(ぐんだり)明王立像(重文)が人気だという。10メートルを優に超える巨木に囲まれた同寺は、30度の真夏日でも涼しげな風が吹く。「参拝者は、平日は貸し切りの寺や、と言うわ」と勝山さんは笑った。

 県道で山を下りると、四季折々の料理が堪能できる懐石料理「如意の里 ごきげんさん」が店を構える。近江牛や近江しゃも、栗東で採れたモロヘイヤを練り込んだそばなど、滋賀県産にこだわる。店内にはいろりがあり、予約して料理を楽しめる。

 活アユと近江しゃもを注文し、いろりで焼いてもらった。表面の色が変わるにつれて香ばしい香りが漂う。アユは尻尾から頭まで食べられ、身はふわふわ。近江しゃもは身が締まっていて歯ごたえと弾力がある。オーナーの岩本幸子さんは「地元の人が親戚の人をもてなすときなどによく使ってもらいます」。

 北の同市上砥山方面へ向かうと、水田が広がる。その一角でカボチャ畑を見つけた。市の特産品「栗東くり太郎かぼちゃ」で、上砥山営農組合の山元新一郎組合長(73)が約1500平方メートルに350本の苗を植え、7月下旬から2千個の収穫を目指している。

 一部は昨年から造り始めたカボチャ焼酎「金勝(こんぜ)」になる。今年も8月中旬にJA栗東市や太田酒造(草津市)と協力し、仕込む予定だ。山元さんは「生育はうまくいっている。香りの甘い焼酎ができると期待している」。同JAなどはほかにも、同市荒張の農家が育てるブランド米「こんぜ清流米」を使った日本酒「金勝」も売り込み中だ。

 さらに車を走らせると、「じねんじょ」と書かれたのぼりがはためいていた。自家製の自然薯(じねんじょ)を使った料理が味わえるカフェ・ダイニング「とろりん」。「自然薯のとろみと、お客さんが自然を眺めながら気持ちをとろりんとリラックスしてもらおうと名付けた」とおかみの渡邊明子さん(74)が笑った。

 自然薯のとろろそばと野菜の自然薯入りかき揚げを注文。そばはするすると喉を通り、夏ばてしそうな暑い日でも食欲をそそる。かき揚げは、自然薯のほくほくとタマネギのさくさくで箸が止まらなかった。

 金勝では、自然とともに暮らす人たちの営みが自然薯のようにしっかりと大地に根づいていた。

【 2016年07月15日 11時50分 】

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  • いろりを使って焼き上げる活あゆと近江しゃも(如意の里 ごきげんさん)=右=とカボチャ焼酎として8月中旬ごろに仕込む予定の「栗東くり太郎かぼちゃ」(栗東市上砥山)
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