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頑張り屋・乾 “脚光” シンクロ・デュエット「銅」

デュエット・フリールーティン決勝で演技を終え笑顔の乾友紀子(奥)=リオデジャネイロ(共同)=左=とジュニアオリンピックカップのメダルを懸ける11歳の乾選手。努力を積み重ね、14年後のリオ五輪で銅メダルを手にした(辻権司さん提供)
デュエット・フリールーティン決勝で演技を終え笑顔の乾友紀子(奥)=リオデジャネイロ(共同)=左=とジュニアオリンピックカップのメダルを懸ける11歳の乾選手。努力を積み重ね、14年後のリオ五輪で銅メダルを手にした(辻権司さん提供)

 リオデジャネイロ五輪シンクロナイズドスイミングの乾友紀子選手(25)=井村シンクロクラブ、近江兄弟社高-立命館大出=が、三井梨紗子選手(22)=東京シンクロクラブ=とのデュエットで、日本代表チームに2大会ぶりのメダルをもたらした。滋賀で生まれ育ち、京都の水泳教室でも脚技を磨いた“シンクロ大好き少女”。厳しい練習を乗り越え、大舞台でついにメダリストになった。

■滋賀出身、京都で技磨く

 滋賀県近江八幡市出身。幼稚園から高校まで地元の近江兄弟社で学んだ。シンクロを始めたのは小学1年の時。「本当にシンクロが好きな子だった」と6年時に担任の辻智子さん(60)は振り返る。印象に残っているのは夏休みの自由工作。デュエットで水面に浮き上がる2組の脚を再現した粘土細工だった。卒業アルバムに書いた川柳は「飛びこめば体が水に包まれる」。

 小学6年の時、県内のクラブから現日本代表の井村雅代監督(66)が指導する大阪のクラブに移籍。約2時間かけて門真市のプールへ向かった。さらに中学からは京都市左京区のスイミングクラブ「京都踏水会」にも通った。帰宅は毎日遅くなる。だが、学業もおろそかにしなかった。高校1年の担任だった真弓寛文教諭(40)は「『特別扱いはしない』と厳しく言っていた。家に帰ってから勉強していたんでしょう」。高校3年で初めて日本代表になり、立命大時代はリポートを提出しながら代表チームの主力へ成長した。

 「頑張り屋さん」。乾選手を昔から知る人は、そう声をそろえる。メダルを逃したロンドン五輪後、日本代表チームに井村監督が復帰し、合宿で1日10時間以上の練習を重ねた。乾選手は、持っていた服が着られなくなるほど、体つきが変わったという。

 今年6月。中学時代から立ち泳ぎを教えた京都踏水会水泳学園長の檀野晴一さん(67)は、大阪で代表合宿中の乾選手から「プールを使えないか」と相談を受けた。貴重な休養日にもかかわらず京都まで練習に来る気構えに、「シンクロが好きというだけでなく、多くを背負う自覚が芽生えている」と感じた。

 「かわいらしかった女の子が、すごく精かんな顔つきになって」。親戚の平田香織さん(35)は、乾選手の父親が営む写真館に飾られた幼い頃の写真を思い出しつつ、フリールーティン決勝の画面を見つめていた。悲願のメダルをつかんだ姿に、「うれしい。激しい練習で食事量が増えて苦労していた。でも頑張ったら願いはかなうんだな」と目を細めた。

 乾選手は19日午前1時(日本時間)から始まるチームで、主将としてもう一つのメダルを目指す。京都踏水会で立ち泳ぎを学ぶ井村シンクロクラブの後輩、山嵜舞子さん(18)=同志社大1年=と太田有美さん(20)=武庫川女子大2年=は「いつも引っ張ってくれて頼もしい。思い切り泳いでほしい」と、憧れの先輩の活躍に胸をときめかせる。

【 2016年08月17日 22時36分 】

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  • デュエット・フリールーティン決勝で演技を終え笑顔の乾友紀子(奥)=リオデジャネイロ(共同)=左=とジュニアオリンピックカップのメダルを懸ける11歳の乾選手。努力を積み重ね、14年後のリオ五輪で銅メダルを手にした(辻権司さん提供)
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