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大津祭のみこし、半世紀ぶり渡御 10月9日、文化財指定を記念

昨年、43年ぶり蔵から出された天孫神社のみこし(上)と大津祭の本祭で、約半世紀ぶりに曳山町を練る下百石町のみこし(下)
昨年、43年ぶり蔵から出された天孫神社のみこし(上)と大津祭の本祭で、約半世紀ぶりに曳山町を練る下百石町のみこし(下)

 大津祭本祭の10月9日、下百石町と天孫神社のみこし2基が、約半世紀ぶりに大津市内のまちなかを練り歩くことになった。これまで担ぎ手不足で途絶えていたが、今年3月に大津祭が重要無形民俗文化財に指定されたのを受けた記念事業の一環で復活する。関係者は「みこしが復活する道を開ければ」と期待する。

 下百石町のみこしは弘化2(1845)年の制作と伝わる。同町の岩佐佳宜さん(75)によると、1967年ごろまで約30人が担いで、氏子のいる各町内を丸1日かけて練り歩いたという。人手や資金不足のため宵宮と本祭で飾るだけになったが、岩佐さんは「町内には『またいつかみこしを担ぎたい』という声が絶えなかった」と語る。

 今年の本祭当日は、近くの消防団員らと町内の若手の住民がみこしを担ぐ予定。担ぎ手にかかる経費などの問題もあり来年以降の渡御は未定というが、岩佐さんは「町内だけで続けていくのは大変だが、復活に向けての一歩となる」と語る。

 天孫神社では、2基あるみこしのうち1基を台車に乗せて引く。氏子総代会の遠藤仁兵衛会長(72)=同市中央3丁目=は「長いこと蔵に置かれていたので、今年は安全第一で台車で回ることになった」と話す。

 同神社のみこしは、60年までは人が担いだが、61年からはトラックの荷台に乗せて出した。72年以降は境内の蔵に収められていた。昨年は43年ぶりに蔵から出され、近くの曳山町の山方らの手で本殿前の舞殿に引き上げられた。

 今年は、大津市内の神社の例祭でみこしを担いでいる人らの協力を得て、天孫神社周辺を回る。遠藤会長は「いずれは傷んだ部分などを修理して、担げるようにしたい」と話す。

【 2016年09月22日 23時24分 】

ニュース写真

  • 昨年、43年ぶり蔵から出された天孫神社のみこし(上)と大津祭の本祭で、約半世紀ぶりに曳山町を練る下百石町のみこし(下)
  • 大津祭本祭りで1967年ごろまで巡行していた下百石町のみこし(岩佐さん提供)
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