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じゅんこ地蔵、縁結んで 滋賀・栗東 作業所利用者が建立

永田さんの望みをかなえるため、丸太をくりぬいたほこらに安置された「じゅんこ地蔵」と、作者の五十嵐さん(栗東市小野・第二栗東なかよし作業所)=左=と「飛び出し坊や」のポーズをする生前の永田さん(能美舎提供、(C)関健作)
永田さんの望みをかなえるため、丸太をくりぬいたほこらに安置された「じゅんこ地蔵」と、作者の五十嵐さん(栗東市小野・第二栗東なかよし作業所)=左=と「飛び出し坊や」のポーズをする生前の永田さん(能美舎提供、(C)関健作)

 末期がんを患いながらも、交通安全看板「飛び出し坊や」と世界中を旅行し、今年3月に47歳で亡くなった永田純子さん=滋賀県栗東市=と親交のあった地元の障害者施設の利用者が「じゅんこ地蔵」を作り、敷地内に建立した。「死んだらお地蔵さんになりたい」と言っていた永田さんの望みをかなえるためで、関係者は「永田さんを通じていろいろな人とつながりができた」と感謝している。

 同市小野の障害者就労支援作業所「第二栗東なかよし作業所」。大阪府豊中市出身の永田さんは1998年ごろに栗東市に移り、韓国語の講師をしていた。6年前、作業所の陶芸工房(同市観音寺)へ園児や児童たちの陶芸体験のために訪れて交流が始まった。

 窯の横から望む棚田の景色や、制作に励む利用者の姿を気に入って通うようになり、ホームステイをしていた韓国人や、知り合いの母親グループなど50人以上が工房を訪れた。利用者に陶芸を教えている池谷正晴さん(83)は「たこ焼きパーティーを開いたこともあった。いろんな人が永田さんを通じて知り合った」と振り返る。

 がんが悪化し、入院した永田さんは知人に「お墓に入るのではなく、お地蔵さんになりたい」と話したという。亡くなった後、利用者と池谷さんらが「じゅんこ地蔵」の制作を開始。永田さんのお気に入りだった五十嵐智佳さん(49)の作品が地蔵になった。高さ約30センチで、手を合わせてほほえんでいる。

 8月下旬、「飛びだし坊や」との旅行記をまとめた永田さんの本「『がん』と旅する飛び出し坊や」の出版記念式が同作業所であり、約100人に「じゅんこ地蔵」が披露された。棚田の見える窯の近くにも地蔵を置く予定で、池谷さんは「重い病気にもかかわらず明るく接し、心地よいそよ風のような人だった。地蔵を通じて人とのつながりができればうれしい」と話す。

【 2016年09月25日 14時12分 】

ニュース写真

  • 永田さんの望みをかなえるため、丸太をくりぬいたほこらに安置された「じゅんこ地蔵」と、作者の五十嵐さん(栗東市小野・第二栗東なかよし作業所)=左=と「飛び出し坊や」のポーズをする生前の永田さん(能美舎提供、(C)関健作)
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