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「恵みの湖、次代へ引き継ぐ」と滋賀知事 世界湖沼会議が開会

インドネシアのヌルバヤ環境・林業大臣(左端)から苗木を受け取った市民団体や京滋の児童代表たち
インドネシアのヌルバヤ環境・林業大臣(左端)から苗木を受け取った市民団体や京滋の児童代表たち

 【バリ島(インドネシア)】第16回世界湖沼会議は8日、本体会議の開会式を開き、現地視察などを終えた参加者による意見交換や討論を始めた。式で講演した滋賀県の三日月大造知事は、琵琶湖の環境保護の取り組みや観光振興の可能性に触れながら「大きな恵みをもたらす湖を、健全な形で次世代に引き継ぐことがわれわれの使命だ」と訴えた。

 第16回会議を主催するインドネシア政府環境・林業省のシティ・ヌルバヤ大臣は、経済発展に伴って国内の湖沼環境が悪化し、主要15湖沼で環境維持管理のプログラムを進めていると報告。「水利用の増加でも湖沼環境は悪化している。伝統的な手法に加え、科学的見地に沿った活動や市民との連携で改善に取り組みたい」と述べた。会議に参加した京滋の児童や市民団体の代表らにドリアンなどの苗木を贈り、緑化の意義も強調した。

 三日月知事も、会議を共催する国際湖沼環境委員会(ILEC、草津市)などの調査報告を踏まえ「過剰な資源開発が地球規模で湖沼環境を悪化させている」と強調。かつて粉せっけんを使う県民運動などで琵琶湖の富栄養化を克服したことを紹介し、「企業と住民、行政が一体となった努力で今の環境が保たれている。体験型観光などで多くの人に琵琶湖を知ってもらうことが、これからの環境保全には大切だ」と述べた。

 開会式には、世界38カ国から研究者や行政関係者、市民グループのメンバーら約800人が参加。10日までに全体テーマの「湖沼生態系の健全性と回復力・生物多様性と種の絶滅の危機」に沿った12の分科会と、国際機関なども参加する政策フォーラムを催す。

【 2016年11月08日 23時10分 】

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