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魚のゆりかご水田協に大賞 滋賀、減農薬で酒造りなど評価

三日月知事(手前中央)に日本農業賞食の架け橋の部大賞受賞を報告した栗見出在家町魚のゆりかご水田協議会のメンバーたち=大津市・滋賀県庁
三日月知事(手前中央)に日本農業賞食の架け橋の部大賞受賞を報告した栗見出在家町魚のゆりかご水田協議会のメンバーたち=大津市・滋賀県庁

 地域を挙げて環境に配慮した農業や琵琶湖の環境保全に取り組んでいる滋賀県東近江市の「栗見出在家町魚のゆりかご水田協議会」が、日本農業賞・食の架け橋の部で大賞を受賞した。収穫した酒米でオリジナルの純米吟醸酒も造るなど、農の魅力を消費者に伝える取り組みが評価された。

 滋賀県の団体の大賞受賞は初めて。同協議会は、フナやナマズなど琵琶湖の魚が産卵場所にしていたかつての水田を取り戻そうと、2006年に水田に魚道をつくって減農薬農業を進める「魚のゆりかご水田プロジェクト」を始めた。現在は対象水田を県内最大の約30ヘクタールまで広げ、近隣住民らとともに田植えや生き物観察会などを続けている。

 16年度は酒米・山田錦の栽培にも挑戦し、湖南市の北島酒造で純米吟醸酒に仕上げた。魚が遡上(そじょう)する水田の音をイメージして「ぷくぶく」と名付け、限定販売も始めた。

 大津市の県庁で三日月大造知事に受賞を報告した同協議会の村林又藏代表は「活動から10年の節目に貴重な賞をもらえた。若い世代に取り組みを引き継いでいきたい」と抱負を語った。北島酒造の北島吉彦会長は「さわやかな辛口でふくらみのある味に仕上がった。酒米生産者の顔が見え、生き物と共存する田んぼで育った日本酒を味わってほしい」と話している。

 食の架け橋の部は、農家と消費者を結ぶ地域づくりの取り組みを顕彰しようと、日本農業賞を主催する全国農業協同組合中央会などが04年度に賞の一部門として創設。今回は全国37の個人や団体の応募があり、大賞と特別賞、優秀賞各1団体が選ばれた。

 純米吟醸酒「ぷくぶく」は2500本限定で、720ミリリットル入り1700円(税別)。問い合わせは北島酒造TEL0748(72)0012。

【 2017年04月01日 11時35分 】

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