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琵琶湖岸に「橋板」文化復活へ 大津北部に14基

県から許可を受けた橋板で手を洗う浜口さん(大津市南比良)
県から許可を受けた橋板で手を洗う浜口さん(大津市南比良)

 琵琶湖岸で住民の水場として親しまれた小さな簡易桟橋「橋板」が、県の許可を得て大津市北部に14基設置されることになり、27日に同市南比良で復活を祝う記念式典が開かれる。同地区では上水道の整備に伴ってほとんど姿を消した橋板が、湖と人の営みによってつくり上げた景観として再び脚光を浴びる。

 橋板は、かつては琵琶湖岸周辺の家ごとに一つはあり、生活用水をくんだり、野菜の洗い場などに使われていた。昭和30~40年代に上水道が普及し、役目を終えた。

 大津市南比良の農業浜口喜三良さん(84)によると、自宅近くの湖岸には25基ほど並んでいたといい、「てんびんで水をくんで庭の水がめにためて生活用水にした。使った水はトイレに流して農業の肥料に使う。琵琶湖の水を汚さないように心掛けていた」と話す。

 2015年8月、水と文化研究会の会合で、湖の自然と人とを強く結びつけた橋板を復活させようとの意見が出た。すぐさま同会の下部組織として「大津市北部の橋板文化を再生する会」が発足。河川法に基づく県の許可が必要なため、同会はすぐ申請へ動きだし、今春、設置許可が下りた。

 設置期間は今年4月から3年間で更新することもできる。橋板は会のメンバーらが近くの山から杉を切り出して作った。長さ3メートル、幅35センチ、厚さ6センチで、南比良に6基、和邇と北比良に4基ずつ設置する。今後は環境学習にも役立てる。

 式典は午後0時50分から、南比良の湖岸に橋板を設置して安全祈願を行う。橋板をテーマに大津市のシンガー・ソングライター関島秀樹さんが作った曲の披露や、昔の暮らしを振り返る橋板談議もある。受け付けは南比良公民館。問い合わせは事務局の小坂さん携帯電話090(1241)7160へ。

【 2017年05月27日 15時00分 】

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