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大正時代の便器、滋賀で発見 TOTOにも現存せず

【右】古民家から見つかった大正時代の便器を調べる迫下さん(手前)と廣部さん=東近江市五個荘竜田町 【左】小便器に記された「日本陶器合名会社」の商標。1914~17年のみ使われたという
【右】古民家から見つかった大正時代の便器を調べる迫下さん(手前)と廣部さん=東近江市五個荘竜田町 【左】小便器に記された「日本陶器合名会社」の商標。1914~17年のみ使われたという

 滋賀県東近江市五個荘竜田町の古民家で、大手陶器メーカー「TOTO」(北九州市)の前身による最初期の製品とみられる、大正時代の便器が見つかった。30日に同社社員が訪れ、現物を調査した。

 古民家は近江商人松居久右衛門の本宅で、便器があるのは1873年の増築部分。1924年に近くの竜田神社に参拝した久邇宮邦彦王が同宅に宿泊するのに合わせて改修され、最新の便所や風呂を整備したという。

 40年近く空き家になっていたが、9年前に近江八幡市安土町の教林坊住職、廣部光信さん(46)が買い取り、手入れしてきた。文化財登録に向け建築年代を特定するため便器を調べたところ古い商標が見つかり、同社に調査を依頼した。

 小便器の底にあった商標には同社の前身「日本陶器合名会社」の社名が英語で記されていた。調査したTOTO社史資料室の迫下勉さん(38)によると、商標は日本陶器が便器の試験販売を始めた14年から17年の「東洋陶器」設立までの間しか使われず、同社最初期の製品とみられる。同時期の製品は社内にも現存していないという。

 一方、大便器にも地球を月桂樹(げっけいじゅ)が取り巻いた同じデザインの商標があるが、実際に使われた記録のない英語表記で社名が記され、同社製品かどうかは不明という。

 迫下さんは「会社の創立100周年のタイミングで見つかり、縁を感じる。陶器は時を経ても劣化しないので、まだまだ眠っているものがあるのでは」と話し、廣部さんは「貴重な物とわかったので、そのままの状態で残していきたい」としている。一般公開の予定はない。

【 2017年08月31日 09時22分 】

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