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鑑定医「自白方法で殺害できず」 日野町事件再審請求審

証人尋問後に会見する谷田弁護士(右)と伊賀興一弁護団長=大津市梅林1丁目・滋賀弁護士会館
証人尋問後に会見する谷田弁護士(右)と伊賀興一弁護団長=大津市梅林1丁目・滋賀弁護士会館

 滋賀県日野町で1984年に酒店の女性経営者が殺害され金庫が奪われた「日野町事件」で、強盗殺人罪で服役中に死亡した阪原弘元受刑者の遺族による再審請求審で、大津地裁は4日、弁護団の依頼で遺体を鑑定した医師の証人尋問を非公開で行った。弁護団によると、医師は「自白の方法では殺害できない」とする鑑定内容を証言したという。

 東京医科大の吉田謙一教授で、弁護団は1月、自白と遺体の損傷の整合性を調べた鑑定書を提出していた。

 吉田教授は、遺体の損傷の位置などから、被害者は床を背にあおむけの状態で上から体重をかけて右手で首を押さえられ、左手で口をふさがれて殺害されたと推定。座っている被害者の背後から両手で首を絞めたとする自白の方法では、殺害に至るほどの力は得られないと指摘していた。

 記者会見した弁護団によると、証人尋問で吉田教授は画像などを交えながら鑑定の内容を説明し「自白の方法は遺体の損傷と矛盾し、殺害できない」と証言したという。尋問を担当した弁護団の谷田豊一弁護士は「殺害方法の矛盾が明確になり、自白の信用性の根幹は崩れた」と話した。

 今後、双方が最後の意見書を提出し、審理は2月から3月に終える見込み。

【 2017年09月04日 23時50分 】

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