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滋賀・日野町事件「判決ぐらつく」 弁護団が報告会

参加者に日野町事件第2次再審請求の進展を説明する伊賀弁護団長(東近江市妙法寺町)
参加者に日野町事件第2次再審請求の進展を説明する伊賀弁護団長(東近江市妙法寺町)

 滋賀県日野町で1984年に酒店の女性経営者が殺害され金庫が奪われた「日野町事件」で、強盗殺人罪で無期懲役が確定した阪原弘元受刑者=2011年に死亡=の遺族が行っている再審請求の報告会と現地調査がこのほどあった。伊賀興一弁護団長は「確定判決は証拠を十分検討しておらず、ぐらついている。絶対維持してはならない」と再審へ意気込みを語った。

 一審は自白の信用性を認めなかったが、乏しい間接証拠を基に有罪とした。控訴審は自白の根幹部分の信用性を認め、有罪を維持した。

 裁判では、阪原元受刑者が金庫の投棄現場へ捜査員を案内したとする捜査の調書が有罪立証の決め手の一つとなった。だが現在大津地裁で審理されている第2次再審請求で、復路の画像が往路として使われていたことが判明。担当した元警察官や元検察官の尋問が行われた。

 東近江市であった報告会で伊賀弁護団長は、犯人の皮膚片などが残されている可能性がある被害者の爪が証拠として提出されていないことなども挙げ「検察が重要な証拠を隠し、裁判所が判断を誤ったのではないか」と指摘。「国家の費用で集めた証拠は、有罪を示すものもそうでないものも開示すべき」と主張した。

 阪原元受刑者の長男と長女は「生きているうちに父を取り戻したかった。親孝行のつもりで再審無罪に向け頑張りたい」と支援を呼び掛けた。

 報告会は12日に支援者が開催。布川事件の桜井昌司さんや東京電力女性社員殺害事件のゴビンダ・プラサド・マイナリさんらえん罪事件当事者も参加した。翌日の現地調査では、事件現場とされる酒店や金庫投棄現場を回った。

【 2017年11月14日 23時08分 】

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