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未開封投票箱は別室保管 白票水増し、監視徹底されず

甲賀市での衆院選小選挙区の開票の流れ
甲賀市での衆院選小選挙区の開票の流れ

 滋賀県甲賀市選挙管理委員会の幹部が白票を水増しする不正をした昨年10月の衆院選滋賀4区の開票作業で、投票箱の保管と合計数の確認が開票会場から目視できない別室で行われ、開票台に運び込む際にも監視役を置いていなかったことが9日分かった。立会人やほかの職員の目が届きにくい状況が、未開封の投票箱を一時紛失した一因になったとみており、市選管は「会場のレイアウトを含め、開票作業を見直す」としている。

 開票所は甲南情報交流センター(同市甲南町竜法師)。市選管によると、投票箱は開票作業を行う会場内で保管するのが通例。しかし、昨年の衆院選は市議選とのダブル選となり、投票箱の総数が過去最多の400箱となった。開票台などを増やしたため投票箱を会場のホール内に収容することが難しくなり、廊下をはさんだ楽屋やレッスン室などを保管場所にした。

 投票所から運び込んだ小選挙区と比例区、国民審査の投票箱300個は、楽屋と楽屋そばの廊下で保管。投票箱の合計数を確認して開錠し、ホールの開票台へと運び込んだ。空になった投票箱は、立会人が内部を確認した後、レッスン室へ運び込んだ。ホールの入退場は同じ出入り口を使っていたが、職員や投票箱の動きを監視する職員はいなかった。レッスン室に運び込んだ開票済みの投票箱の数も確認していなかった。

 小選挙区の開票作業中、投票数より開票数が数百票少ないことがわかり、職員は「未開封の投票箱がある」と考えて捜索。見つからなかったため、市選管幹部3人が未使用の投票用紙を白票に混ぜて帳尻あわせする不正を行った。翌朝、会場の片付けを行っていた職員がレッスン室で未開封の投票箱を見つけ、その後幹部1人が未集計の投票用紙を持ち帰って廃棄したという。

【 2018年02月10日 09時37分 】

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