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チェルノブイリの健康被害、実態語る 大津で広河隆一さん

チェルノブイリと福島の原発事故について講演した広河隆一さん(大津市本丸町・市生涯学習センター)
チェルノブイリと福島の原発事故について講演した広河隆一さん(大津市本丸町・市生涯学習センター)

 チェルノブイリと福島県の原発事故を取材するフォトジャーナリスト広河隆一さん(74)の講演会が11日、大津市本丸町の市生涯学習センターであった。福島第1原発事故から7年を迎える中、チェルノブイリの子どもたちが甲状腺がんの健康被害に苦しんだ実態を写真を投影して語った。

 広河さんは1986年に起きたチェルノブイリ事故の数年後に現地入りした。原発から60キロ離れた村で放射線量を測ると、原発から200メートルの場所と同等の高い数値が出た。政府の科学者は住民に「ここは安全です」とだけ言い、線量は告げていなかった。

 取材や救援活動で甲状腺がんを患う子どもに出会った。事故10年後に発症したウクライナの14歳の少女に欲しいものを問うと、「(痛み止めの)モルヒネ。眠れる時間が欲しい」と話し、写真を撮影した2カ月後、死亡したという。

 広河さんは「チェルノブイリでは政府や原発業界側の医学者が、甲状腺がんと放射能の因果関係を否定する研究発表をした。加害者は必ず被害者を隠そうとする」と教訓を伝えた。

 講演は、大飯原発(福井県おおい町)の再稼働に反対する市民団体などが主催した「原発のない社会へ 2018びわこ集会」の一環で開かれた。市民約350人が耳を傾けた。

【 2018年03月11日 23時20分 】

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