一日一書




 啓蟄(けいちつ)。さあ本格の春!冬眠していた地虫も穴から這い出す。
 そこで宋の蘇軾(そしょく)の手紙から「啓」の異体字「●」。「戸」は扉。「攵」はもと「又」で手。「口」は神詞(のりと)の器。手で扉を開け神の啓示を見るが字義。啓発、啓蒙、拝啓…いずれも啓は「ひらく」。蘇軾型の典型で左に伸び、右に縮み、蝦蟇(がま)状扁平体で「口」が潰(つぶ)れる。


(解説 石川九楊)


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