一日一書
二月堂のお水取り。松明(たいまつ)の火粉が奈良に春を告げる。京の春は比良八荒まで今しばし。
三蹟・藤原行成の本能寺切の「焚」。上部が「●」と書かれているが、なるほど「材」の右に一画を加えれば「林」。「楚」字の上部によく見かける書法。それにしても筆尖の紙への当たりの繊細さはどうだろう。女手(新生平仮名)の忍び込んだ字。
●は「きへん」に「戈」
(解説 石川九楊)
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