一日一書
魁=先駆けという言葉は春らしくていい。もっとも遊女・花魁(おいらん)のそれでもあるが。
宋の黄庭堅の松風閣詩巻の「魁」。「卑」などと同様第一筆を省略するのは書の常道。第一筆(二画)は通常とは逆に右下から左上へ入筆、起筆した力を右下へ放つ。これぞ書=筆蝕の快感。第六筆(七画)の悠然たる余力ある左はらいも見所。
(解説 石川九楊)
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