一日一書




 児童八人を殺害。遺族が極刑を求める心情も解(わか)る。だが「最後にちょっと言わせてえな」の被告発言は続けさせればよかった。社会の何に苛(いら)立っているかを解く鍵の一端は見つかろう。治者の責から、かつて佐賀藩主鍋島閑叟(かんそう)は死刑当日、前夜から断酒し罪人のため涙を垂れたと言う。
 唐の懐素(かいそ)自叙帖の「刑」。連綿草の起点。

(解説 石川九楊)


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