一日一書
天候不順で出処進退を測りかねたか、こおろぎの鳴く夜があり、また鳴かぬ日もある。
元の康里きき(こうりきき)の秋夜感懐詩の「蛬(こおろぎ)」。構成上、左はらいが立ち、右はらいが傾き非対称。三角形のはらい先を欠く右はらい。右下まで伸びきらない「虫」の点−少し変則的な書きぶりが逆に魅力。
●(こほろぎ)が髭をかつぎて鳴きにけり−小林一茶
●は「虫へん」に「車」
(解説 石川九楊)
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