一日一書




 糸瓜(へちま)咲て痰(たん)のつまりし仏かな/痰一斗糸瓜の水も間にあはず/をととひのへちまの水もとらざりき。絶筆三句の正岡子規の糸瓜忌。晩年の『病床六尺』は悲痛。短歌の万葉集、俳句の蕪村評価は書史の清朝書再発見に通ず。
 図は「人」でも「久」でもなく、明の沈粲(しんさん)の草書古詩中の「尺」。筆毫の開きを抑制し痩せこけた印象の書。

(解説 石川九楊)


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